7月17日、京都では祇園祭前祭の山鉾巡行が行われます。14日からは宵山となり、毎年多くの人で賑わいます。梅雨末期の大雨や夕立などで、雨の印象が強い祇園祭ですが、今年は天気の急変はもちろん、暑さに注意が必要です。

祇園祭前祭宵々山 2016年7月15日 日本気象協会関西支社 小原由美子
祇園祭前祭宵々山 2016年7月15日 日本気象協会関西支社 小原由美子

今年は特に暑さに注意

祇園祭前祭の宵山は14日から始まり、16日まで続きます。今年は週末と重なり、より多くの人で賑わいそうです。14日宵々々山の夕方と16日宵山に、にわか雨の可能性がありますが、15日宵々山は、おおむね晴れる見込みです。また、山鉾巡行の17日も、雲が多いものの天気の大きな崩れはない見込みです。(14日朝の時点での天気の見通しです。)気になるのは気温です。連日33度前後まで上がり、14日と15日は35度を超える猛暑日になる可能性があります。歩行者天国になる15日、16日の夜も気温が下がりにくく、人いきれでさらに蒸し暑くなります。熱中症にならないよう、十分に注意をしてください。

ちまき

祇園祭は、疫病などの災いを取り払うために始まった行事です。祇園祭では各山鉾で「ちまき」が販売されますが、こちらは厄除ちまきです。端午の節句の時に食べるちまきと似ていますが、食べられません。来年の祇園祭まで一年間、玄関に飾ります。

函谷鉾ちまき 2016年7月15日 日本気象協会関西支社 小原由美子
函谷鉾ちまき 2016年7月15日 日本気象協会関西支社 小原由美子