西日本や北陸を中心に、非常に激しい雨を降らせている台風3号。夜には関東に最接近。大雨の恐れも。

西日本や北陸は大雨

台風3号は、午前8時頃に長崎市付近に上陸。本県阿蘇市乙姫では午前10時23分までの1時間に81.5ミリの猛烈な雨が降りました。その後、台風は豊後水道を進み、12時過ぎに愛媛県宇和島市付近に再上陸しました。また、北陸から東北付近に停滞する梅雨前線に向かって、台風周辺の非常に湿った空気が入り、前線の活動が活発に。北陸付近にも活発な雨雲がかかりました。金沢市では午前9時58分までの1時間に61.5ミリの非常に激しい雨が降り、7月の1位の値を更新しました。

関東も夜は活発な雨雲

関東地方は午後3時現在、北部の所々で雨が降っていますが(これは梅雨前線による雨)、南部はほとんど降っていません。台風は今後、本州の南岸を東へ進み、関東には午後9時前後から台風本体の雨雲がかかりそうです。台風に近い神奈川や千葉では、雷を伴って滝のような雨の降る所があるでしょう。東京都心でも、発達した雨雲がかかりそうです。今回の台風の特徴は「コンパクト」で「スピードが速い」こと。そのため、台風が近づくと、急に強い風が吹いたり、非常に激しい雨が降ります。台風の進路にあたる地域ではご注意ください。雨の降る時間は長くありませんが、短い時間に激しく降るため、土砂災害や川の増水、道路の冠水などにお気をつけください。