15日、札幌管区気象台は北海道の1か月予報を発表しました。北海道付近は高気圧に覆われやすく、向こう1か月の降水量は平年並みか少ない見込みです。日本海側とオホーツク海側では、気温は平年並みか高く、日照時間は平年並みか多くなる見込みです。一方、太平洋側は海風となりやすく、湿った気流の影響で、気温と日照時間はほぼ平年並みとなるでしょう。

北海道1か月の天気傾向
北海道1か月の天気傾向

週ごとの詳しい天気

(6月17日~6月23日)
17日(土)と18日(日)の道内は広く晴れて、各地で行楽日和となりそうです。19日(月)以降も天気の大きな崩れはなく、日本海側やオホーツク海側を中心に晴れ間の出る日が多い見込みですが、太平洋側では21日(水)頃は雲が広がりやすく、山沿いなどは弱い雨となることがありそうです。気温は日本海側とオホーツク海側で平年より高く、太平洋側は平年並みの見込みです。
(6月24日~6月30日)
移動性高気圧に覆われやすく、日本海側やオホーツク海側では平年に比べて晴れる日が多くなるでしょう。一方、太平洋側は気圧の谷の影響で海風が入りやすくなるため、平年と同様に曇りや霧のかかる日が多くなる見込みです。気温は各地とも平年並みとなるでしょう。
(7月1日~7月14日)
低気圧と高気圧が交互に北海道付近を通過するため、日本海側では数日の周期で晴れたり、雨が降ったりする見込みです。太平洋側は海から入る湿った空気や気圧の谷の影響を受けやすいでしょう。引き続き、平年と同様に曇りや霧のかかる日が多くなる見込みです。気温は各地とも平年並みか高いでしょう。

紅輪蒲公英(コウリンタンポポ)

札幌市のとある公園に、オレンジ色の花が咲き乱れていました。辞書で調べてみたところ、名前はコウリンタンポポとありました。明治時代に観賞用として日本に持ち込まれたヨーロッパ原産の植物で、繁殖力が強く、北海道で自生するようになったようです。札幌では14日までの10日間の気温は平年より1.1℃低く、降った雨の量は32.5㎜で平年の2倍以上ありましたが、日照時間は平年の約1.1倍と比較的多くなりました。草花にとっては恵の雨と日差しだったのでしょうか、いっきに伸びたような気がします。この週末の札幌は晴れて、気温は25度近くまで上がる予想です。庭の草刈りなどをする際は軽い熱中症となることもあります。帽子をしっかりとかぶり、こまめに休憩をとって水分や塩分補給をするなど体調管理にご注意を!

札幌市内の公園(6月13日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤貴子
札幌市内の公園(6月13日) 撮影:日本気象協会北海道支社 佐藤貴子