今日(23日)これまでの北海道付近は、道北やオホーツク海側で弱い雨が降り、その他も広い範囲で、どんよりとした雲に覆われました。道内では金曜日にかけて、卯月曇りの続く所が多くなりそうです。

道庁赤レンガ庁舎前庭 開花前のハコネウツギ(23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 森 和也
道庁赤レンガ庁舎前庭 開花前のハコネウツギ(23日) 撮影:日本気象協会北海道支社 森 和也

卯月曇りとは?

5月頃、ウツギ(卯の花)が咲く頃の曇り空のことです。ウツギは北海道から沖縄まで広く分布しており、花の開花時期は5月~6月で、北海道では6月上旬から中旬に花の咲くことが多くなっています。札幌市内では赤レンガ庁舎前の庭や、北区の百合が原公園などで見られます。赤レンガ庁舎前のウツギは、まだ葉が青々としてつぼみの状態で、百合が原公園内のウツギも同じような状況だそうです。

運動会も雲行きが怪しい?

上空5500メートル付近の寒気の動きが遅いため、ぐずついた天気が長引きます。道内では金曜日にかけて雲が広がりやすく、道南や道東では雨の降る日が多くなります。札幌など道央でも木曜日は雨となり、金曜日は旭川など道北でも雨が降る見込みです。上空の寒気が北海道の上空から離れるのは日曜日頃となる見込みです。今のところ天気の崩れがない予想となっている土曜日も、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になり、雨の降る可能性があります。土曜日は札幌を含め、道内の多くの小学校で運動会が行われますが、今後予報が変わる可能性がありますので注意が必要です。