今日(30日)の北海道は、西から近づく低気圧に伴う雲によって雨が降り、28日に開花となった札幌のサクラも雨に濡れています。
しかし、サクラが見頃を迎えそうなゴールデンウィーク(GW)後半には青空が広がり気温も上昇。場所によっては真夏のような暑さとなってお花見や行楽を半袖で、などという所も出てきそうです。

札幌のサクラ(2017年4月30日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇
札幌のサクラ(2017年4月30日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇

最近50年で最も暑いGWに?

今日(30日)は函館でサクラの満開が観測され、見頃を迎えているサクラも徐々に増えてきていますが、その他の地域の予想満開日は、札幌や帯広で5月4日、旭川や室蘭で5月6日、新ひだか町(二十間道路)で5月7日と、GW後半で見頃を迎えるサクラが多い見込みです。
GW後半の北海道は晴れる日が多く、お花見にも良い天気となりそうですが、気温がこの時期としては珍しいほどに上がりそう。ピークとなる4日(木)には、予想最高気温が札幌で25℃、帯広では29℃と、半袖で過ごせるほどの真夏の暑さとなる見込みです。
最近50年のGW期間中のデータを見ても、札幌の夏日は5年しか記録しておらず、10年に1度の記録的な暑さとなりそうです。また、帯広は過去50年のGW期間中の最高気温が1969年5月3日の28.3℃と、今年がここ50年で最も暑いGWになるかもしれません。

慣れない暑さに要注意

ようやく長い冬が終わった北海道では、まだまだ暑さに体が慣れていない時期。急に来る真夏の暑さにはいつも以上に注意が必要です。
GW中の行楽の際は、こまめな水分補給を意識的に行う、帽子や日傘で日差しを避ける、車での移動の際は冷房を使うなど、万全の対策を心がけましょう。
また、日中がいくら暑くても夜は冷える所が多いため、夜桜見物には上着を忘れずにお持ちください。