ここ数日は北海道でも広く晴れて気温も上がり、各地で雪解けが進んでいます。札幌も今日(19日)の午後1時で積雪は52センチまで減りました。
札幌では昨日(18日)の日最深積雪が59センチで約3か月ぶりに60センチを下回りましたが、ここまで長い期間60センチ以上の積雪が続いたのは1957年以来のことになりました。

札幌市内も小さな道は…(2017年3月19日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇
札幌市内も小さな道は…(2017年3月19日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇

60センチの雪が86日も!

札幌では昨年12月22日~23日にかけての大雪で、12月としては50年ぶりの積雪90センチを記録しました。
そして、その後は極端な大雪はなくとも、少し解けては少し積もりを繰り返し、昨日(3月18日)日最深積雪が59センチとなるまで、実に86日間もの間、日最深積雪は60センチ以上を記録し続けました。
日ごとの積雪データが残っている1953年以降のデータを振り返っても、86日以上も60センチの雪が継続したケースは、1956~1957年の冬に一度あるだけで(この冬は87日継続)、60年振り2度目の記録となりました。

この先の雪解けは?

記録的な粘り強さを見せたこの冬の札幌の積雪ですが、この先の雪解けは順調に進みそうです。
この先一か月の予想を見ると、札幌を含む北海道の日本海側は気温はほぼ平年並みで経過しそうですので、雪解けが極端に早くなることはなさそうですが、平年より雪や雨の降る日が少ないため、この先の積雪はあまり増えることなく順調に減ってくれそうです。
平年だと札幌の根雪(長期積雪)終日は4月3日ですが、その頃には積雪もほぼなくなる見込み。徐々に春の足音も聞こえてきそうです。