先週日曜日(2月26日)は各地で雪の量が多くなり、札幌をはじめ、今季一番の積雪を記録した所も多くなりましたが、その後の一週間は気温の高い日が多く、全道的に雪解けが進みました。
札幌では先週日曜に96センチだった積雪が、今日(3月5日)は午後3時で66センチと一気に30センチも減り、真っ白だった路面もアスファルトが完全に見えています。

最も解けたのは倶知安町!

北海道付近は、ここ数日強い寒気が流れ込んでいますが、先週半ばは南からの暖気が入り、各地でかなり高い気温となりました。札幌も含めて雨が降った所も多く、高めの気温と雨の影響で各地で雪解けが進んでいます。
道内の積雪の観測地点でこの一週間で積雪が増えた所は一つもなく、札幌では一週間で30センチ積雪が減りました。最も雪解けが進んだのは後志地方の倶知安で、今日(3月5日)午後3時の積雪が114センチと、先週日曜の151センチから37センチも雪が減っています。
その他でも、一週間で10~20センチほど減った所が多く、太平洋側の室蘭や釧路など、積雪が10センチを下回る所も増えてきています。

明日は一旦雪が増える?

春に向けて順調に進んでいた北海道の季節ですが、明日は季節の歩みは足踏みとなりそうです。
明日(6日)から明後日(7日)にかけては北海道の南側を低気圧が通過する影響で広く雪が降り、太平洋側を中心に量が多くなる恐れがあります。一旦積雪の増える所が多くなりそうです。
しかし、週の後半になると各地で晴れ間が戻り、気温も上昇。再び雪解けの進む地域が多い見込みです。

雪解けはうれしいだけではなく…

明日3月6日は室蘭、12日日曜日は釧路で、ともに根雪(長期積雪)終日の平年日を迎えますが、両地点はすでに積雪は一桁と雪解けは順調。北海道も徐々に雪が終わりを迎える時期に入ります。
長い冬を過ごした北海道にとって、雪解けは非常にうれしいニュースとなりますが、この時期は雪崩や落雪が起きやすくなるだけでなく、雪が一気に解ければ雪解け水による河川の増水などにも注意が必要になります。
無事に春を迎えられるよう、雪解けに伴う事故には十分にお気を付け下さい。