大阪城の内堀の東側には梅林があり、約1.7haの広さに約1270本の梅が植えられています。様々な品種の梅が咲き、多くのお客さんでにぎわっています。

大阪城梅林(2017年2月23日) 撮影:日本気象協会関西支社 渡辺かおる
大阪城梅林(2017年2月23日) 撮影:日本気象協会関西支社 渡辺かおる

大阪の梅の標本木

大阪では2月17日に梅が開花しました。平年より7日遅く、昨年より5日遅い開花でした。
ソメイヨシノのように、梅にも開花の基準となる標本木があり、大阪ではこの大阪城公園の梅林の中に梅の標本木があります。標本木として使われているのは白加賀(しらかが)という品種です。木曜日の時点では、ちらほら咲き始め…といった印象でした。
梅林には早咲きから遅咲きまで多くの品種がありますが、白加賀は梅林の中で最も本数が多く、梅林全体の開花状況としては満開まであと少しといったところ。今週は平年より気温が高くなる日が多く、開花はさらに進みそうです。

大阪城梅林(2017年2月23日) 撮影:日本気象協会関西支社 渡辺かおる
大阪城梅林(2017年2月23日) 撮影:日本気象協会関西支社 渡辺かおる

100品種を超える梅。中には珍しい梅も…

100品種を超える梅の中には、珍しい梅もあります。
本黄梅(ほんこうばい)は花びらが小さく、しべが目立つ品種です。一見すると花が散ってしまったようにも見えますが、ちゃんと咲いています。普通の梅はがくが赤茶色ですが、がくが緑色なのが緑萼(りょくがく)。がくが緑色のおかげで花が透き通ってみえます。
このほかにも、1つの枝に紅や白、薄紅の花を咲き分ける思いのまま、花の中にもう一つ小さな花が咲く華農玉蝶(かのうぎょくちょう)など、珍しい品種がたくさんあります。どこにあるか探してみるのも楽しいかもしれませんね。