北海道ではここ数日断続的に雪が強まり、今日(26日)は午後5時までに、札幌でも12月としては50年ぶりの積雪となった12月23日に並ぶ96センチの積雪を観測するなど、道内23地点が今シーズン一番の積雪となっています。
しかし、明日以降は積雪の減る日が多くなりそうで、今日が今シーズンの積雪のピークになるかもしれません。

強い雪で見通しの悪い札幌(2017年2月26日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇
強い雪で見通しの悪い札幌(2017年2月26日) 撮影:日本気象協会北海道支社 岡本肇

朱鞠内では積雪232センチに

低気圧の接近や前線の通過に伴い、北海道では24日から断続的に雪が強まり、24日に道内で今シーズン初めて積雪が200センチを超えた上川地方の幌加内町朱鞠内では、今日(26日)の午前6時で232センチまで積雪が増えています。
今日は札幌でも昼過ぎから少し遠くの建物も見えなくなるほどに雪の降り方が強まり、午後5時の積雪が96センチと、12月としては50年ぶりの積雪となった12月23日の96センチと並び、今シーズン一番の積雪となりました。
この他、旭川や小樽、岩見沢、網走など、道内23地点で今シーズン一番の積雪を記録しています。(観測地点は全118地点)

例年のピークはちょうど今頃

北海道における積雪のピークはいつ頃にやってくるものなのかを見ていくと、札幌の平年の積雪が最も多くなるのは2月19日~22日。道内で最も多い積雪を観測する日を過去30年で平均すると2月24日。昨シーズンの一番雪が多くなった日は幌加内町朱鞠内で282センチを観測した2月23日でした。
各データとも、2月の下旬頃が最も多くなっており、ちょうど今頃が例年の積雪のピークとなっています。

今日で冬の折り返し?

明日(27日)になると、高気圧が北海道付近に張り出してくる影響で天気が回復し、雪は降っても弱く積もることはほぼなさそうです。また、明後日(28日)以降の一週間はかなり気温が高めとなる見込みです。先週発表となった一か月予報では、3月に入ってからも気温は割合高めで経過する予想となっており、その後もさらなる雪解けが期待できるため、この先は積雪の減る日が多くなりそうです。
例年の積雪のピークの時期から考えても、今日がこの冬の積雪のピーク、冬の折り返しとなるかもしれません。
もちろん、雪がまだ多く残る中で気温が上がれば、落雪やなだれなどの事故には十分な注意が必要ですが、少しずつ、春が近づいてきそうです。