西日本の上空には数年に一度の強烈寒気。山陰から北陸を中心にさらに積雪が増え、記録的な大雪の恐れも。太平洋側や九州も積雪や路面が凍結する可能性。交通機関への影響に警戒を。

◆山陰から近畿北部 積雪急増

今日(10日)は西日本の上空に氷点下39度以下の数年に一度レベルの強烈な寒気が流れ込んでいます。近畿北部から山陰を中心に雪が強まっています。鳥取市では昨日まで積雪が0センチでしたが、一気に雪が降り積もり、午後3時現在は23センチの積雪となっています。広島県の庄原市高野では午後3時までの24時間に71センチの雪が降りました。九州にも雪雲が流れ込み、宮崎市では初雪を観測しました。

◆12日(日)にかけて大雪に警戒を

12日(日)にかけても、強い冬型の気圧配置が続き、西日本の上空を中心に強い寒気が居座るでしょう。特に大雪のピークとなるのが11日(土)にかけてです。日本海側は広く雪で、山陰から北陸を中心にさらに雪の量が増える見込みです。今回予想される大雪は、今年1月22日から25日にかけての大雪に匹敵するかそれを上回る恐れがあります。1月22日から25日の大雪では、米子自動車道や鳥取自動車道で大規模な立ち往生が発生しました。今回も立ち往生など、交通機関に大きな影響がでる可能性があります。記録的な大雪となる恐れがありますので、不要不急の外出は避けましょう。また、大雪になると雪が電線に着雪し、停電が発生する可能性もあります。懐中電灯や暖をとるものを用意しておくと良いでしょう。
太平洋側も警戒が必要です。東海や近畿中部、南部、四国、九州はこのあとも所々に雪雲が流れ込み、積雪となるでしょう。夜間は冷え込みが強まり、路面が凍結する所もありそうです。車の運転は冬の装備で。雪道に慣れない場合は公共交通機関を利用するなど無理のないようにしましょう。
今回の大雪は12日(日)にかけて。13日(月)になると次第に寒気が弱まり、雪の降り方も弱まりそうです。