来週は冬将軍が再びやってきて、荒れた天気をもたらすでしょう。来週後半に流れ込む寒気は、西日本では今季一番の強さです。西日本の太平洋側でも雪の降る所がありそうです。また、冬の厳しい寒さが戻るでしょう。

穏やかな立春

きょう4日(土)は、日本海側の雪も弱まり、穏やかに晴れた所が多くなりました。「立春」の暦通り、暖かい日差しに春を感じた方も多かったことでしょう。ただ、この穏やかな天気は束の間です。来週は冬将軍が再びやってきて、荒れた天気をもたらすでしょう。強い寒気が流れ込むタイミングは、大きく分けて2回ありそうです。

来週前半 冬の寒さ戻る

1回目の寒気の底は、7日(火)から8日(水)頃。6日(月)に日本の東で低気圧が発達し、冬型の気圧配置が強まります。7日(火)にかけては、平地でも降れば雪になるような寒気が北から一気に流れ込んできて、本州をすっぽりと覆うでしょう。北海道の日本海側から北陸は雪や風が強まり、晴れ間の出る太平洋側も冷たい北西の風が吹き荒れます。関東から西でも日中の気温が10度に届かず、冬の厳しい寒さが戻るでしょう。

来週後半 西日本の太平洋側も雪

2回目の寒気の底は、10日(金)から11日(土)頃。西回りで流れ込み、大雪の目安となる寒気が山陰まで南下するでしょう。この寒気は、先月、鳥取県で雪により車の立ち往生が相次いだ時や、福岡で今シーズン初の積雪を観測した時よりも強く、西日本では今季一番の強さとなりそうです。今のところ、10日(金)から11日(土)は、松江など西日本の日本海側だけでなく、広島など太平洋側でも雪の予報となっています。寒さも強烈で、昼間も気温は5度に届かない所も出てくるでしょう。
なお、長野県北部・群馬県北部、岐阜県の山間部、近畿日本海側、山陰には「大雪に関する異常天候早期警戒情報」が発表されており、(今回の検討期間である)7日頃からの1週間は、降雪量が平年よりかなり多くなる恐れがあります。雪により、交通機関が乱れることも考えられます。来週末は西日本など普段、雪の少ない地方でも、雪への対策が必要になりそうです。寒気の強さや雪の降り方などは最新の気象情報をご確認ください。