1月は強烈な寒波の影響で大雪や厳しい寒さに見舞われました。2月は雪や寒さはどうなるでしょうか?1月の天候まとめと2月の見通しです。

◆沖縄は汗ばむ年始

2017年は穏やかな天気でスタートしました。三が日は太平洋側を中心に晴れて、最高気温は3月並みの所が多く、日差しにホッとできるような陽気でした。
沖縄では暖かさを通り越して、年始から汗ばむような陽気の日が続きました。石垣島は1月1日から1週間連続で夏日(最高気温が25度以上)を記録しました。冬でも暖かなイメージの石垣島でも1月に1週間も夏日が続くのは珍しく、1月としては1954年以来63年ぶりでした。

◆今季最強寒波 大雪と厳寒

日本列島には10日頃からは強い寒気が流れ込みました。日本海側は広く雪が降り、これまで雪不足だった東北や北陸も積雪が増えました。今季最強の寒気が北日本から西日本にかけての広い範囲に流れ込んだ14日からは、雪の降り方がさらに強まり、多くの地点で今季1番の積雪となりました。最深積雪は、福島県の桧枝岐村222センチ、山形53センチに達しました。また、雪雲は太平洋側にも流れ込み、14日から15日にかけては静岡や和歌山、松山、高知など東海から西の平地からも続々と初雪の便りが届きました。名古屋は14日から15日の朝にかけて断続的に雪が降り、最深積雪は4センチと市街地も雪化粧しました。広島は15日に積雪が19センチに達しました。広島で15センチ以上の雪が積もるのは2005年12月以来のことでした。 14日は真冬としても厳しい寒さに見舞われました。真冬日(最高気温が0度未満)地点は全国のアメダスの約4割にあたる402地点に上りました。真冬日地点が400地点を超えたのは2014年以来、3年ぶりのことでした。
20日から24日にかけて再び強い寒気が流れ込み、20日は鹿児島や本でも初雪を観測。23日は福岡や長崎で今季初めて積雪となりました。24日には大雪に見舞われた鳥取県の国道や有料道路でトラックなどの立ち往生が発生。鳥取県の智頭町では1メートル以上の積雪となっていました。また、24日の朝は厳しい冷え込みとなり、北海道の上川地方占冠村では最低気温が氷点下32度8分まで下がりました。全国でここまで気温が下がるのは2014年2月8日以来3冬季ぶりでした。

◆関東で春本番の暖かさ 1月としては15年ぶり20度以上

30日は関東地方を中心に1月とは思えない暖かさとなりました。日差しと南風が気温を押し上げ、東京都の羽田空港では最高気温は21度1分まで上がりました。千葉県の銚子市でも20度4分まで気温が上昇。銚子市で1月に気温が20度以上になるのは、1969年以来48年ぶりのことでした。比較的暖かいイメージのある銚子市ですが、1887年以降の130年における観測の中で、わずか2回目と、とても珍しいことでした。そのほか、東京都江戸川区、茂原市、横芝光町でも気温が20度に達しました。関東地方にあるアメダスで、1月に20度以上になるのは15年ぶりのことでした。

◆2月はどうなる?

この先、季節は進んだり、足踏みしたりとなりそうですが、1か月予報の資料によりますと、今年の2月は全般にまだ冬の空気が優勢になりそうです。
2月上旬は冬型の気圧配置は長く続かないでしょう。2月1日の後半から2日にかけては一時的に冬型の気圧配置が強まり、北海道や東北の日本海側を中心に荒れた天気の恐れがあります。ただ、冬の嵐は長くは続かず、3日には冬型は緩み、寒気も抜けるでしょう。4日の立春は暖かな陽気の所が多くなりそうです。来週前半はまたこの時期らしい気温の所が多いでしょう。2月上旬は寒暖の差が大きくなりそうです。
2月中旬以降は冬型の気圧配置になりやすいでしょう。北海道の日本海側は平年より雪の日が多く、本州の日本海側も雨や雪の日が多くなりそうです。関東以西の太平洋側では晴れますが、北風の冷たい日が多いでしょう。気温は北海道や東北は平年並みの予想で、寒さが厳しいでしょう。関東から九州は平年並みか低い予想で、冬の寒さの日が多くなりそうです。
2月は春めいても一時的で、まだ寒さが優勢となるでしょう。軽やかな春の装いを楽しめるのはまだ先に。しばらく冬のコートやマフラーが必要な日が多くなりそうです。