東京の予想最高気温は月曜日に20度と、4月下旬並み。1月に東京で20度以上になれば、約半世紀ぶり。

東京の最高気温の推移(縦軸の単位は℃)
東京の最高気温の推移(縦軸の単位は℃)

日々の気温の差が大きい

上のグラフは、東京の1月24日から31日の最高気温の推移です(24〜28日は実況、29日~31日は予想)。これを見ると、気温のアップダウンが大きいのがわかりますね。24日は、強い寒気の影響で7度7分までしか上がりませんでしたが、27日は強い南よりの風で16度と、今年に入って一番高くなりました。このあと注目したいのが、30日から31日にかけてです。30日の月曜日はなんと20度の予想。もし東京で1月に20度以上になれば、1969年1月27日以来48年ぶりのことです。そして31日は9度で真冬並み。季節が一気に3か月も戻るでしょう。これだけ気温の差が大きいと体に負担がかかります。体調を崩さないよう、お気をつけください。

気温が高くなるわけ

30日は、東京で何故そこまで気温が高くなるのでしょう。当日の天気図を見ると、寒冷前線が本州付近を南下する見込みです。寒冷前線が通過する前は南よりの暖かい空気が入るため、気温が上がるのです。現時点での予想ですと、昼前には南西の風が強まり、東京では日差しがありそうです。日照がどれくらいあるかにもよりますが、「強い南西風+日差し」で、気温が20度くらいまで上がる可能性があります(関東地方は周りの高い山々の影響で、寒冷前線通過時に雨が弱まったり、全く降らなかったりするケースがあります。また、空気が山を越えて吹き降り、晴れることもあります。今回はこれに当てはまりそうです)。
※前線の通過するタイミングや日照によって、気温予想の幅が大きいため、最新の情報でご確認ください。

春から真冬へ

寒冷前線通過後の30日夕方以降は、風向きが南西から北よりに変わり、冷たい空気が入ってきます。気温は急降下し、31日朝の予想最低気温は2度。空気は春から真冬へ入れ替わります。スッキリ晴れますが、日中も10度に届かず、昼前後までは北風がかなり冷たく感じられるでしょう。街を歩く人たちの服装も、30日と31日でだいぶ違ってきそうですね。