3連休最終日(9日)は天体ショーが楽しめそう。9日の夜遅く、日付が替わる頃から10日未明にかけて、満月前の少し欠けた月がおうし座の1等星アルデバランを隠す「アルデバラン食」が起こります。関東から西の太平洋側で楽しめる所が多くなりそう。

アルデバラン食(イメージ図)
アルデバラン食(イメージ図)

今回のアルデバラン食 好条件

2017年最初の3連休最終日、天体ショーが楽しめそうです。1月9日(月)から10日(火)にかけての真夜中、満月前の少し欠けた月がおうし座の1等星アルデバランを隠す「アルデバラン食」が起こります。今回のアルデバラン食は、好条件。晴れていれば日本全国で観察することができ、潜入・出現ともに真夜中の空の高い位置で起こるため、肉眼でも観察できます。(望遠鏡や双眼鏡を使うとより詳しく観察できます)今のところ、九州から関東の太平洋側を中心に楽しめそうです。東北の太平洋側も雲の間から見られるチャンスあり。潜入と出現の時刻は地域によって異なります。東京では、アルデバランが月の暗い縁に隠される「潜入」が10日の0時1分頃、明るい縁から出現するのは10日1時9分頃。潜入前、出現後には月のすぐ近くでオレンジ色に輝くアルデバランを確認することができるでしょう。下の図は、主な地点のアルデバラン食の予報時刻です。

アルデバラン食予報時刻
アルデバラン食予報時刻

防寒対策は万全に

今のところ、8日から9日に低気圧が西日本から東日本の南岸を通過しますが、9日は西から天気回復。九州から関東の太平洋側を中心に、アルデバラン食が楽しめそうです。ただ、観測時刻は9日の夜遅く日付が替わる頃から10日の未明となるため、気温がグッと下がる時間です。防寒対策は万全にしてお楽しみください。

9日夜の星空指数
9日夜の星空指数