日本気象協会は、最新の10日間予報を元にした「年末年始の天気」に関する情報を発表。太平洋側など広い範囲で過ごしやすい日が多いが、北海道と本州の日本海側は、29日は雪の降り方が強まる恐れ。帰省やお出かけ前には、最新の情報をチェックして。

年末年始の天気傾向

年末年始2016年12月29日(木)~2017年1月3日(火)の日本付近は、冬型の気圧配置になる日が多い見込みです。ただし、本州付近まで真冬並みの寒気が南下する日はなさそうです。
このため、本州の太平洋側と四国・九州では、年末年始の期間を通して穏やかに晴れる日が多いでしょう。気温も平年並みで、年明けの1月1日(日)と2日(月)は平年より高いところが多いでしょう。広い範囲で過ごしやすい年末年始となりそうです。
北海道と本州の日本海側では、ぐずついた天気となり雪の降る日が多い見込みです。特に29日(木)は一時的に雪の降り方が強まり、運転中に見通しが悪くなる危険があります。ただし、30日(金)以降は大雪や猛ふぶきなどの荒れた天気となる可能性は低く、帰省などへの影響は小さいでしょう。また、北陸から山陰の平地では、31日(土)以降は雨となる日が多くなりそうです。
北海道と本州の日本海側の気温は、北海道では平年よりやや低くなりますが、その他の地域は平年並みで、1月1日(日)と2日(月)の北陸から山陰は平年より高くなるでしょう。
また、奄美・沖縄は曇りの日が続きますが、年明けの1月1日(日)と2日(月)は晴れる時間が多くなるでしょう。気温はおおむね平年並みですが、晴れとなる1月1日(日)と2日(月)は高くなるでしょう。

各地域の天候のポイント

◇北海道、本州の日本海側
・雪や雨の降る日が多く、29日(木)は一時的な強い雪が降る恐れがある。30日(金)以降は荒れた天気にはならず、帰省などへの影響は小さい見込み。
・北陸から山陰の平地では、雪は30日(金)までで、31日(土)以降は雨となる見込み。
・北海道の気温は平年よりやや低いが、その他の地域は平年並みのところが多く、1月1日(日)と2日(月)の北陸から山陰は平年より高くなり、過ごしやすい年明けとなりそう。
◇本州の太平洋側、四国、九州
・穏やかに晴れる日が続き、過ごしやすい年末年始となる見込み。
・気温は、年末は平年並みで、年明けは平年より高い日もあり、過ごしやすい年末年始に。
・広い範囲で初日の出が期待でき、また屋外の大掃除や初詣、年末年始のあいさつ回りにも適した天気になりそう。
◇奄美・沖縄(南西諸島)
・曇りの日が多いが、1月1日(日)と2日(月)は晴れる時間も多くなる。
・気温はおおむね平年並みで、晴れる1月1日(日)と2日(月)は平年より高くなりそう。

見えるかな? 初日の出

そして、2017年の「初日の出」が見られるかどうか、気になっている方も大勢いらっしゃるはず。
今のところ、東北や北陸は曇りや雪の所が多いですが、北海道、東北の太平洋側、関東から九州では広い範囲で晴れるので、「初日の出」を見られそうです。ただ、地域によって、日の出の時刻が違います。2017年の元旦は、全国的にこの時期にしては気温が高めですが、それでも長い時間、外で「初日の出」を待っていると、体がかなり冷えてしまいそうです。年明け早々に風邪をひいてしまわないよう、「初日の出」の時間をチェックすると共に、防寒グッズなどもご用意下さい。

お正月恒例・駅伝大会の天気は??

年始の1月1日(日)から3日(火)は、毎年恒例の駅伝大会が関東各地で行われます。
1日(日)の群馬県前橋市付近は晴れる時間が多い見込みです。朝は冷え込みが強いですが、日中は気温が高めになり、沿道での観戦はしやすいでしょう。風はあまり吹かない見込みで、日なたにいれば寒さを感じることは少なそうです。
2日(月)と3日(火)の東京都心から神奈川県箱根町付近にかけては、スッキリとした晴れの天気となりそうです。日差しのあるところでは、ポカポカ陽気となるでしょう。ただし、沿岸部を中心に風が少し強く吹くため、実際の気温より寒く感じられそうです。沿道での観戦で特に日影に入る場所では、防寒対策をしっかりと行ってください。
なお、この情報は2016年12月27日時点の予測資料から作成したものです。最新の気象情報は、日本気象協会の天気予報専門サイトtenki.jp でご確認ください。