昨日(1日)は札幌でも10.5度まで上がるなど、各地で気温が上がり、広く雨の降った北海道ですが、今日(2日)は一転、雪に強い風を伴い猛ふぶきとなった所がありました。えりも岬では最大瞬間風速で37.8メートルを観測し、今後も警戒が必要です。

今朝の羽幌の海
今朝の羽幌の海

今日いっぱいは警戒必要

サハリン付近に発達中の低気圧が進み、北海道付近は強い冬型の気圧配置になっています。
等圧線の間隔が狭く、広い範囲で暴風が吹きました。
午後2時までの最大瞬間風速は、えりも岬で最も強く37.8メートル。その他の主な都市では、胆振地方の室蘭で28.0メートル、釧路で26.0メートル、宗谷地方の稚内で21.5メートル、札幌でも19.7メートルなど、各地で風が強まっており、雪を伴っている日本海側などでは猛ふぶきとなっている所もあります。
また、波も高くなりました。写真は、留萌地方にある羽幌の海の様子です。留萌沖では5メートルを超える高波となりました。
風の強い状態は今後も続き、日本海側を中心に夜遅くにかけて警戒が必要な天気が続きます。
特に留萌地方などでは風のピークが夕方にもう一度やってくる見込みで、一度風が弱まってきても絶対に油断してはいけません。
また、正午から明日午前0時までの12時間で、日本海側では最大30センチの大雪が予想され、大雪や吹きだまりによって交通障害が発生する恐れもあります。

今後の外出も警戒が必要

今後も大雪や猛ふぶき、吹きだまりの発生によって大きな交通障害に繋がる恐れがあります。暗くなるこれからの時間帯、外出の際、さらに警戒が必要です。
もし外出中に危険を感じたらすぐに近くのコンビニエンスストアや道の駅など、安全な場所に避難して天気の回復を待つようにしてください。
また、車の中にスコップや防寒具を用意するなど、万が一の立往生に対する備えもしておきましょう。
時間にゆとりを持つ、ふぶきやすい道を避けたルートに変更するといった対策も有効です。

家の中でも警戒を

外出しない場合でも、各地で風が強まっているため、暴風によって停電が発生する恐れがあります。
懐中電灯を用意したり、携帯電話の充電をしておくのはもちろんのこと、冬場の停電はストーブが使えなくなる恐れが高い為、暖を取るためのポータブルストーブなどの準備もしておきましょう。

土日は天気回復へ

今日は冬の嵐となっている北海道ですが、土日は天気が回復に向かう見込みです。
低気圧は次第に北海道から離れ、本州方面に高気圧が進んでくるため、冬型の気圧配置は弱まり、晴れ間が各地で戻ってきます。風はオホーツク海側などでやや強い所が残りますが、暴風となることはなさそうです。
外出にもよい日和となりそうですので、用事は無理に今日済ませず、明日以降に回すのも手かもしれません。