北海道は1日夜から2日にかけて、冬の嵐に。2012年にも同じような時期に冬の嵐となり、停電や道路の通行止めなど、大きな影響がでました。2012年の事例と合わせて警戒ポイントをまとめました。

◆大荒れに

今日(1日)は、北海道に低気圧が急速に発達しながら近づくでしょう。明日(2日)は低気圧がオホーツク海へ進み、冬型の気圧配置が強まる見込みです。
北海道は1日夜遅くから2日にかけて非常に強い風が吹き荒れるでしょう。予想される最大風速は陸上でも20メートル、最大瞬間風速は35メートルの見込みです。35メートルの風とは走行中のトラックが横転したり、樹木が倒れる恐れがあるほどの暴風です。また、日本海側を中心に雪を伴いますので、猛吹雪に警戒が必要です。今回は湿った重たい雪が降る所が多く、電線などに着雪して、停電が起こる可能性もあります。さらに、切片の大きな雪が降ることで、見通しが悪くなり、視程障害がおこる可能性もあります。交通機関への影響にも警戒が必要です。
東北も日本海側を中心に1日の夜のはじめ頃から2日夕方にかけて暴風となり、ふぶく所があるでしょう。北陸も1日夜から2日にかけて、非常に強い風が吹く見込みです。交通機関への影響に警戒して下さい。

◆初冬の冬の嵐で 過去に停電や通行止めも

過去に、初冬の冬の嵐で、大きな影響がでたことがあります。2012年11月27日、発達した低気圧が北海道を通過し、冬型の気圧配置が強まりました。この時は、北海道の南部を中心に吹雪となりました。暴風と湿った重たい雪の影響で、室蘭市などで5万戸以上が停電しました。この日、室蘭では39.7メートルの最大瞬間風速を観測。また、折れた街路樹が道路をふさいで、交通渋滞がおこった所もありました。
今回、夜間に停電となる可能性もありますので、今のうちから懐中電灯や毛布など暖をとるものを用意しておくと良いでしょう。交通機関への影響も懸念されますので、交通情報にも注意して下さい。