11月6日には札幌で記録的な大雪となるなど、例年より冬の訪れが早い北海道ですが、本日(9日)、札幌管区気象台ではヤマモミジの紅葉を観測しました。これは、1953年の統計開始以来、最も遅い観測です。

旧北海道庁(赤レンガ)の雪と紅葉
旧北海道庁(赤レンガ)の雪と紅葉

冬だけど…紅葉?

道内の紅葉の名所では10月末には紅葉シーズンを終えた所が多くなった矢先、11月上旬には札幌でも記録的な大雪になるなど、例年よりも冬の訪れが早くなっています。秋から冬へあっという間に季節が変わる中、札幌管区気象台ではヤマモミジの紅葉を平年より15日遅く観測しました。1953年の統計開始以来、最も遅い観測です。これまでの札幌の最晩記録は、2013年11月3日でした。

紅葉が遅くなった理由は?

札幌管区気象台によると、札幌では10月中旬には紅葉が始まるとされる最低気温が8度くらいを下回るようになってきました。しかし、紅葉の色づきをすすめるための日照時間は少なく、特に10月下旬から11月にかけては札幌を含む日本海側を中心に5割程度にとどまったため、紅葉が遅くなったと考えられるそうです。

道内は10日にかけて大荒れ

北海道はオホーツク海で発達する低気圧の影響で、冬型の気圧配置が強まり、明日(10日)にかけて大荒れの天気となる恐れがあります。日本海側では今日(9日)の夕方から夜遅くにかけて、猛ふぶきやふきだまりによる交通障害や暴風に警戒してください。高波や大雪、着雪にも注意が必要です。オホーツク海側や太平洋側東部では、海が大しけとなる恐れがあるため、高波に警戒が必要です。