先月末は10月としては今世紀最強の寒気の影響で、急に季節が進み、朝晩を中心に冷え込みが強まりました。このまま季節は加速し、今年の冬は寒い冬に?今年は暖冬だった前回の冬とは大きく変わる可能性も。

◆11月 北日本は寒さ増す

北日本(北海道・東北)の気温は来週にかけても低い予想で、厳しい寒さが続くでしょう。11月後半は平年並みの予想ですが、もう寒くなる時期で、このまま冬へと突入しそうです。東日本(関東・北陸・東海)の気温は来週以降は平年並みの予想で、朝晩だけでなく、日中も次第に寒くなるでしょう。一方、西日本(近畿~九州)、沖縄、奄美は来週にかけても気温は平年並みか高い予想で、まだ季節の歩みはゆっくりとなりそうです。

◆12月~2月 寒い冬の訪れ 西日本も急に寒く

まず、前回の冬(2015年12月~2016年2月)というと、エルニーニョ現象の影響もあり、全国的に暖冬となりました。冬型の気圧配置は長続きせず、寒気の流れ込みが弱くなりました。日本海側の雪は少なく、全国的に気温は高くなりました。
今年の冬は前回の冬とは変わり、西日本を中心に寒い冬になりそうです。
12月~2月の気温は北日本(北海道・東北)は平年並みか高いものの、東日本(関東・東海・北陸)は平年並みの予想で、冬らしい寒さになるでしょう。西日本(近畿~九州)や沖縄、奄美では平年並みか低い予想です。12月になると急な寒さに見舞われ、今年は例年以上に寒い冬となる可能性があります。
また、北日本は低気圧の影響を受けやすく、日本海側は平年同様に雪の降る日が多いでしょう。東日本の日本海側も平年同様に雪の降る日が多くなりそうです。降雪量は北・東日本ともに平年並みの予想です。平年並みといっても油断はできません。前回の冬だけでなく、2014年~15年の冬、2013年~2014年の冬も北日本や東日本の日本海側の雪は平年に比べ少なくなっており、2012年~13年の冬以来の多さになる可能性もあります。また、西日本の日本海側は今年は寒気の影響を受けやすく、平年より雪の降る日が多くなる予想で、交通機関への影響も懸念されます。
前回の冬から一転して、今年は西日本を中心に寒くなる見込みで、しっかりと冬への備えをした方が良さそうです。ダウンコートなどの防寒着を用意したり、車の冬の装備も準備しておくと良いでしょう。