福岡市内ではこのところ、ソメイヨシノがちらほら咲いている様子が見られます。
まもなく11月を迎えようというこの時期のソメイヨシノの開花。このような季節外れの、時ならぬ現象を「不時現象(ふじげんしょう)」と呼びます。また、2度咲き、返り咲き、などとも言います。

福岡市植物園で10月23日撮影
福岡市植物園で10月23日撮影

どうして秋にソメイヨシノが開花?

ソメイヨシノが台風による強風や天候不順、害虫などの影響で葉を落とすと、「冬が来た」と勘違いし、さらに春の陽気に似た秋の暖かさで花を咲かせるケースがあります。これが不時現象です。
今年の九州は台風や秋の長雨などの天候不順が顕著であったことが、不時現象のひとつの原因と考えられます。
ソメイヨシノのほかにもヤマザクラやツツジ、モクレンなど春に咲く花の不時現象がみられることがあります。

急に季節が進みます

季節外れの高温傾向が続いている九州ですが、あす28日(金)の雨を境に、急に本格的な秋の到来となります。
29日(土)は大陸から冷たい空気が流れ込みはじめ、次第に気温が下がり、風が冷たい週末となるでしょう。
来週は気温が平年を下回って日中もひんやりとし、ようやく秋物のコートなどが本格的に活躍しそうです。
急な寒さで体調を崩すことのないよう、十分お気を付けください。