北からは次々と冬の便りが届いていますが、一方、南の沖縄では季節外れの暑さが続いています。気象台・特別地域観測所8地点のうち、すでに7地点で年間の真夏日日数を大幅に更新しています。

各地で年間の真夏日日数を大幅更新中

きょう(24日)までの各地の真夏日日数は、石垣島で154日(平年比+41.3日)、南大東で140日(同+40.8日)、西表島135日、那覇で132日、久米島131日、与那国、名護130日などで、平年の真夏日日数を30日から40日も上回り、いずれもこれまでの年間の真夏日日数の一位記録を更新中です。また、宮古島も126日で、これまでの一位記録128日(1971年)にあと2日と迫っています。

背の高い高気圧が停滞 季節外れの暑さ続く

10月になっても季節外れの暑さが続いている理由は、上空1万メートルにも達する背の高い高気圧が停滞し、沖縄付近から中国大陸南部にかけてを覆っている影響によるものです。このため、北からの寒気も南下できずに日本付近は、夏と冬が同居したような状態となっています。きょうは全国の広い地域に異常天候早期警戒情報(10月29日頃からの1週間、かなり低い確率30%以上)が出されましたが、沖縄をはじめ九州南部、東海は対象外となっています。

那覇でススキ開花 季節外れの暑さは次第に収まる

沖縄では今週いっぱい気温が30度前後まで上がり、真夏日になる所が多いでしょう。最新の1か月予報でも気温は前半を中心に平年より高い見込みです。一方できょうは那覇からススキ開花の便りが届きました。平年より13日遅く、昨年より2日遅くなっています。季節外れの暑さも29日土曜日以降は、次第に収まってきそうです。沖縄でも歩みはゆっくりながら、季節が進んでいるようです。