先週木曜日(20日)の夜に、今季初の積雪を観測した札幌。10月中旬に1センチ以上の積雪が観測されたのは30年ぶりと、記録的に早い積雪となりました。積雪が早いと根雪も…?と心配になりますが、過去の傾向がどうだったのか調べました。

20日の札幌の様子
20日の札幌の様子

10月に1センチの積雪 6年に1度

20日木曜日の札幌は午後2時過ぎに初雪を観測し、夜には最大4センチの積雪を観測。30年ぶりの早い積雪となりましたが、札幌の平年の積雪初日は11月8日で、普段は雪が積もりだすのは11月に入ってからとなります。1961年以降の札幌のデータを見てみると、10月中に1センチ以上の積雪が観測されたのは合計9年で、6年に1度くらいのペースになります。
積もった雪が春まで解けきらずに残ることを「根雪(または長期積雪)」と呼びますが、札幌の根雪初日は平年で12月4日ですので、積雪初日から1か月ほどは、積もっては解け積もっては解けを繰り返しながら本格的な冬を迎えます。

積雪の早い年の根雪は

では、積雪が早くに始まった年は根雪も早く始まるのでしょうか。
1センチ以上の積雪が10月にあった9年分のデータを見ると、平均で根雪初日は12月4日と、平年と全く同じになりました!
積雪が早く始まったからと言って、根雪の始まりは必ずしも早くはないようです。記録的に早く積雪となった今年の冬も、例年のデータから言えば、本格的な冬の到来まではまだ猶予があります。

今週も気温低く雪に注意

ですが、この先も北海道は強い寒気が入りやすく、雪やみぞれの降る日は多くなりそう。最低気温が氷点下となる地点も多く、内陸を中心に積雪や路面凍結などへの注意が必要です。
タイヤ交換などの冬への準備はできるだけ早く済ませた方が良いでしょう。