フィリピンの東の台風22号は大型で猛烈な勢力に発達。今年、大型で猛烈な勢力になるのは初めてです。台風は明日、20日にかけてフィリピンを直撃する予想です。その後、中国へ進み、向きを東よりに変える見込みです。

台風22号 大型で猛烈な勢力

フィリピンの東の台風22号は大型で猛烈な勢力にまで発達しています。台風の 大きさは強風域(風速15m/s以上の風が吹いているか、吹く可能性がある範囲)の半径で決まります。また、台風の強さは最大風速で決まり、猛烈な勢力は一番強いランクです。今年、台風はこれまでに22個発生していますが、大型で猛烈な勢力となるのは初めてです。台風22号は午後3時現在、中心気圧は900ヘクトパスカルまで下がっており、中心付近では最大風速60メートルの暴風となっています。衛星画像でみても、目がはっきりしており、発達している様子が分かります。
台風22号は勢力を維持して、今夜から明日、20日にかけてフィリピンを直撃する予想で、フィリピンへの大きな影響が懸念されます。日本へ直接的な影響はありませんが、沖縄ではうねりを伴った高波に注意が必要です。台風はフィリピンを通過後は中国大陸へと進み、向きを東よりに変える予想です。中国に上陸後は熱帯低気圧に変わる見込みですが、熱帯育ちの湿った空気を日本へもたらす可能性があり、動向に注意が必要です。

南は夏でも 北は早くも冬の訪れ

日本の南の海上ではまだ海面水温が高く、台風が発達したり、西日本を中心に季節外れの暑さとなっており、夏の名残があります。一方、北からは季節を進める寒気が流れ込んでくるでしょう。明日、20日から21日にかけて北海道の上空1500メートル付近には11月下旬から12月上旬並みの寒気が流れ込む予想です。北海道では日本海側を中心に平地でも雪の積もる所があるでしょう。今シーズン初めて積雪となる可能性があり、車の運転は路面状況の変化に十分注意が必要です。今週末からは本州付近の季節外れの暑さも収まり、朝晩はこの時期らしくヒンヤリした空気に包まれそうです。