きのう23日午前9時に発生した台風17号「メーギー」。今後、海面水温の高い海域を通るため、日に日に発達する恐れ。24日夜までに「強い」勢力となり、週明けには「強い」から「非常に強い」勢力となる見込み。

週明けには「非常に強い」勢力 先島諸島に近づく恐れ

きのう23日午前9時にマリアナ諸島で台風17号「メーギー」が発生しました。(アジア名は「メーギー(Megi)」、韓国が用意した名前で「なまず」を意味します。)きょう24日午前9時には、フィリピンの東を時速25キロで西北西へ進んでいます。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は30m/s(55kt)、最大瞬間風速は40m/s(80kt)、中心から半径90キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となっています。また、中心の北東側330キロ以内と南西側220キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。
台風が位置する場所や今後の進路にあたる、フィリピンの東から沖縄の南にかけては、海面水温が高くなっていて、日に日に発達する見込みです。今後、フィリピンの東海上を時速20キロから25キロくらいのスピードで西北西へ進み、今夜にはフィリピンの東で「強い」勢力に。また、26日(月)には、沖縄の南で、「強い」から「非常に強い」勢力となるでしょう。27日(火)にかけて、「非常に強い」勢力で、沖縄の先島諸島に近づく恐れがあります。

25日(日)以降 沖縄地方は高波警戒

台風の接近する南西諸島では、次第に波が高くなるでしょう。25日(日)沖縄地方の沿岸の海域では、うねりを伴って波が高くなり、次第にしける見込みです。25日(日)後半から27日(火)にかけて大しけとなる恐れがあります。
●予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)
25日(日) 沖縄本島地方、大東島地方、先島諸島いずれも5メートル※しける・・・波高が4mをこえ6mまで、大しけ・・・波高が6mをこえ9mまで、猛烈にしける・・・9m以上のことを言います。
また、先島諸島では台風が最も接近する27日(火)頃には、雨、風が強まり、大荒れの天気となる恐れがあります。今後の気象情報に注意をして、早めの備えを心がけてください。

台風10号のようなUターンはない?

今年8月、台風10号が、沖縄の南から日本の南へUターンし、東北の太平洋側に初上陸するという異例のコースを通りました。その時は、太平洋高気圧の勢力が弱く、2つに分かれていました。
今回の台風17号の場合は、台風の北側に太平洋高気圧が勢力を強めて、しっかりと東から西へ張り出しています。台風が高気圧の中を通ってくることはないため、まずUターンして日本に戻ることはないでしょう。