ここ一か月ほど、北海道では荒れた天気の日が続きました。
しかし今週はようやく天気は落ち着き、今のところ荒れそうな日はなさそうです。
15日は中秋の名月、十五夜ですが、北海道でもきれいな月を眺めることができそうです。
月の見え方などについてお話します。

昔は七月から九月を秋としており、そのちょうど真ん中の日、8月15日を「中秋」としました。
その日の月を「中秋の名月」としてお供えなどをして愛でたのです。
ちょうどこの頃は夏の作物の収穫もほとんど終わり、稲刈りまでの手の空く時期に作物の恵みに感謝したことが始まり、とも言われています。

月表面の色の違い

月のキャンバスには、いろいろな絵が想像できるように色の違いがあります。
色の違いについてお話します。
白っぽい部分はクレーターが沢山ある地域ででこぼこしています。
一方、黒っぽい部分は割と平らで「海」とも呼ばれていますが、これは巨大な隕石がぶつかって、地表を黒っぽい溶岩で埋め尽くしてできた巨大なクレーターです。
これによって月のコントラストが作られました。

世界各地の見え方

さて、日本では「月」と言えば「ウサギのつき」ですが、世界各地ではどんな風に見えているのでしょう。
いくつか代表的なものをまとめて見ました。
少し無理があるかな?と思うものもありますが、いろんな見え方がありますね。
「カニ」とか「女性の横顔」などは秀逸です。
いろんな見え方があるのは、その土地の月にまつわる伝説や神話、国民性によるものが影響しているのかもしれませんね。

観察にはよい季節に

9月はまだ秋雨前線や台風の影響を受ける日があります。
しかし台風が通り過ぎた後は、大陸から移動性高気圧がやってきて、乾いた空気に覆われる日が現れてきます。
空が透き通るようになり、また蚊などの虫もいなくなるため、これからは星空の観察には良い季節になります。
ただ、夜は気温が下がりますので、観察の際は一枚羽織る物を準備してお楽しみください。