北海道では8月の台風上陸以降、警戒が必要な日が続いています。道内のどこかに警報が発表される状態が今日で連続2週間となりました。

道内に警報が発表された日
道内に警報が発表された日

警報なし ここ一か月でわずか4日!

ここ一か月ほどの北海道は、全道各地で大雨となりました。8月は台風が接近、上陸を繰り返し、9月になっても利尻の50年に一度の大雨や台風13号から変わった温帯低気圧に伴う雨などで雨の量が多くなっています。
カレンダーに、北海道内のどこかに警報が発表された日を示しましたが、8月の後半から9月にかけて、警報が出なかった日がほぼないくらいです。最近の1か月(8月12日~9月11日)という期間で見ても、わずか4日間しか警報なしに過ごせていないのです。

立て続けの大雨で被害増大

今年の北海道が大雨による被害が大きくなったポイントは、何と言っても大雨と大雨の間がなかったことです。
8月の台風上陸は1週間で3つというかつてない事態となりましたし、その間も前線による雨が降り、雨のやみ間もなかなかなかったほどでした。その後も毎週のように台風や低気圧の影響で大雨が降っています。雨と雨の間が短いと、前回の雨の影響が残る中での雨となるため、普段なら100ミリ200ミリの雨では何も起きなかったであろう傾斜地や川が、土砂崩れや堤防の決壊などで大きな被害をもたらしたのです。

ようやく警報から解放?

今日(11日)の夕方に、根室地方の羅臼町に発表されていた大雨警報も解除となり、11日午後7時時点では北海道に何も警報が発表されていません。明日以降の予報を見ると、この先一週間程度は大雨になることはない見込みです。明日は久々に警報の発表されない1日となりそうです。
しかし、まだ雨の時期が終わったわけではありません。未だに道内各地にこれまでの雨の影響が残っており、復旧も完全に終わったわけではありません。まだいつもよりも大雨による災害は起きやすい状態と言っていいでしょう。今後も大雨の予報が出たら、雨への備えをしっかりと行い、これ以上の被害を出さないよう注意して下さい。