台風12号周辺の活発な雨雲が午後1時半現在、宮崎県にかかっています。台風の北上に伴い、熊本県にも流れ込み、熊本地震の被災地で非常に激しい雨が降る恐れがあります。
熊本で激しい雨の恐れ台風12号は比較的コンパクトですが、動きがゆっくりなため、
一度活発な雨雲がかかると、その雲が完全に通り過ぎるまでに時間がかかります。
激しい雨が長い時間続くことで、道路が冠水したり、低い土地が浸水したり、川の水かさが一気に増すこともあるでしょう。
きょう(4日:日曜日)の午後1時半現在、台風周辺の活発な雨雲が宮崎県の広い範囲にかかっていて、
一部が熊本県にも流れ込んでいます。
宮崎県の西米良村(にしめらそん)では午後1時までの3時間で120ミリの雨が降りました。
西米良村の9月一ヶ月間で降る総雨量(平年値)は約340ミリ。その三分の一にあたる量がわずか3時間で降ったことになります。また、熊本県の湯前町(ゆのまえまち)では午後1時までの3時間に140.5ミリの雨が降りました。
台風12号の北上に伴い、活発な雨雲は熊本県にも流れ込む見込みです。
台風の動きがゆっくりなこともあり、雨雲が通り過ぎるまでは時間がかかり、
同じ場所で比較的長い時間、激しい雨が降り続く恐れがあります。
地震で揺れの大きかった地域で局地的な大雨の恐れがあるため、土砂災害に警戒が必要です。
【熊本県で予想される雨の強さ】
1時間に40ミリから60ミリ
※道路が川のようになったり、マンホールから水がふき出したりすることがある降り方です
【熊本県で予想される雨の量~5日(月曜日)正午まで~】
多い所で200ミリ
なお、活発な雨雲の下では竜巻などの激しい突風が吹くこともあるため、注意が必要です。
激しい雨が降り始めたり、暴風が吹き始めてからの避難は危険を伴います。
屋外への避難が困難な状況下などやむを得ない場合には、
土砂災害に備えて、建物の斜面とは反対側の2階以上の部屋へ移動しましょう。
浸水に備えて、自宅などの建物内で可能な限り高い所に避難する「垂直避難」をするようにしましょう。