今年の8月は、北海道付近に台風が次々にやってきました。8月に発生した台風は7個あり、そのうち6個が日本に接近しました。、その6個全てが北海道に近づき、7号、9号、11号は上陸しました。1951年の統計開始以来、一年で3つの上陸は最も多い数となり、経験したことのない大雨となりました。

8月の台風進路
8月の台風進路

8月の道内の降水量

8月の道内の降水量を見ると、帯広や網走など東部の地域で特に降水量が多くなりました。平年の8月ひと月分の降水量の3~4倍、斜里町宇登呂では7倍くらいと大雨となり、1か月の降水量としては、年間を通して統計開始以来最も多くなりました。
原因は、前線と記録的な数の台風です。台風の接近前から、北海道付近に停滞していた前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みました。そのため、日高山脈や大雪山系、知床連山周辺で雨量が多くなり、さらに、台風本体の雨も加わったため、記録的な大雨となりました。

8月の降水量
8月の降水量

台風12号の動きにも注意

台風10号の爪痕が残る北海道ですが、早くも次の台風12号が来週の前半には北海道に接近する恐れがあります。
9月前半も北海道付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、まだまだ大雨に油断できない状態が続きます。
今後も、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。