北海道では、台風10号の影響で、記録的な大雨となり、河川の氾濫や浸水の被害が相次いでいます。特に日高山脈周辺で大雨となり、十勝地方では29日(月)から今日31日(水)正午までの降水量が300ミリを超えた所がありました。雨は小康状態となりますが、引き続き河川の増水や土砂災害などに警戒が必要です。

29日から31日正午までの降水量
29日から31日正午までの降水量

湿った空気と台風で大雨に

台風10号が関東の東海上にある時から、北海道付近には東よりの風に乗って太平洋側に暖かく湿った空気が流れ込み、断続的に雨が降りました。特に東風が日高山脈にぶつかる十勝地方では、台風の接近前から大雨となりました。
それに加えて、台風本体の雨雲が昨日30日(火)の夜に北海道付近にかかったため、記録的な雨量となりました。
十勝地方のぬかびら源泉郷では、今日31日(水)正午までの72時間で、351.5ミリの雨が降り、観測史上一番の大雨となりました。

雨がやんでも引き続き警戒

北海道付近は、今日31日(水)の日中には雨の降り方は弱まって、午後にはほとんどの地域で雨はやみました。
しかし、川は増水した状態が続き、地盤の緩んでいる所も多くなっています。
明日1日(木)は晴れる所が多いですが、引き続き川や急な斜面などには近づかないようにして下さい。
今日よりさらに気温が上がり、日本海側では広い範囲で30℃以上の真夏日となります。
大雨で被害が大きかった地域では、復旧作業中の熱中症などにも十分に気を付けて下さい。