非常に強い勢力の台風10号はもう少し、海水温の高い海域にとどまり、27日(土)は「猛烈な」勢力に発達する予想。その後、29日(月)頃から30日(火)は本州に接近、上陸の恐れがでています。

非常に強い台風10号 今後の進路は?

台風10号は8月19日(金)に伊豆諸島(八丈島)の東で発生し、その後、西よりに進みました。海面水温の高い沖縄の東の海域にしばらくとどまり、今日(25日)午前3時に非常に強い勢力まで発達しました。もう少し、この海域にとどまり、27日(土)には「猛烈な」勢力まで発達する予想です。中心気圧は920ヘクトパスカルまで下がる予想となっています。
その後、東よりに進み、29日(月)には進路を北よりに変えて、30日(火)にかけて、本州に接近、または上陸の恐れがでてきています。予報円はまだかなり大きく、進路は定まっていませんが、予報円の中心を進めば、首都圏に直撃の恐れがあります。予報円の一番西側を進めば四国付近に上陸、一番東側を進めば本州の東の海上を進む見込みです。
28日(日)は「非常に強い」勢力となりますが、しばらくは海面水温の高い所を進むため、急激に勢力が衰えることはなく、注意が必要です。

日本への影響はいつ頃?

台風10号の影響で、大東島地方では26日(金)にかけて非常に強い風が吹き、海上は猛烈にしけるでしょう。海岸付近には近づかないようにして下さい。
本州でも台風が近づく前から影響のではじめる所があるでしょう。本州の太平洋側では波がうねりを伴って高くなる見込みです。また、28日(日)頃は台風10号周辺の湿った空気が入っているところに、上空に寒気を伴った気圧の谷が本州付近に近づくため、西日本を中心に大気の状態が不安定になりそうです。所々で雨や雷雨の可能性があります。その後、台風10号が本州に接近、または上陸となれば、広く雨や風が強まり、大荒れの天気となる恐れがあります。
首都圏には8月16日頃に台風7号が、そして8月22日には台風9号が相次いで影響を与えましたが、週明けすぐにもまた台風10号の影響で荒天の恐れがでてきました。最新の台風情報に今後も注意が必要です。日直予報士でも随時、最新の情報をお伝えしていきたいと思います。