現在、南鳥島近海にある台風6号。
今後は速度を上げながら北上し、北海道には15日(月)の朝に最も近づく見通しです。
今月は、台風の動きがいつもと違うんです。

台風6号の予想進路図(12日12時現在)
台風6号の予想進路図(12日12時現在)

台風がお盆期間に接近

南鳥島近海にある台風6号は、日本の東海上を北上し、15日(月)の朝に北海道に最接近する見通しです。台風接近前の14日(日)から、北海道の太平洋側で雨が降り出し、海はうねりを伴ってしけるでしょう。その後、大しけとなる恐れがあります。
お盆期間で移動する人も多いですが、今後の台風情報に注意が必要です。

台風の動きがいつもと違う!?

北海道には、今週はじめにも台風5号が近づいたばかり。
8月に台風が北海道に接近すること自体は珍しいことではありませんが、日本の南海上の台風がまっすぐ北上するコースで近づくのは珍しいことです。
原因は、高気圧の位置なんです。

例年:8月の台風の進路
例年:8月の台風の進路
今年:8月の台風の進路傾向
今年:8月の台風の進路傾向

台風は、高気圧の縁を沿うように移動します。
例年のこの時期は、高気圧が日本付近に張り出しているので、台風は南海上で迷走したり、日本海の方へ進んでいきます。
しかし、今年は高気圧の中心が東海上と大陸にあり、日本付近は台風の通り道になりやすい気圧の谷となっています。
そのため、南からやってくる台風は北海道付近に近づきやすくなっています。
今後もしばらくは、高気圧の位置に大きな変化はないと予想されるため、今月は次々と台風が北海道付近に近づく恐れがあります。台風の動向には注意が必要です。