関東から北は夏らしくない天気が続いています。きょうも関東や東北は曇りや雨で、気温が上がらず、涼しいくらいの所があるでしょう。新潟や北海道の日本海側は、激しい雨に注意が必要です。

予想図と気象衛星や雨雲レーダー
予想図と気象衛星や雨雲レーダー

27日 関東と東北は気温の低い状態が続く

まもなく7月が終わるというのに、関東と東北はなかなか梅雨明けしません。気圧配置を見ても、北の高気圧の勢力が強いため、関東や東北の太平洋側には、この高気圧から流れ込む風の影響を受けやすい状態が続いています。
きょう27日も、関東や東北の太平洋側は雲に覆われ、所々で雨が降るでしょう。強く降る事はなさそうですが、外出には傘があると良さそうです。また、関東と東北の太平洋側は気温があまり上がりません。最高気温は25度前後の所が多く、東京は26度、仙台は24度の予想です。東京で30度未満が続くのは8日目となり、夏らしさを実感できない状態が続くでしょう。
ただ、あすからは暑さが戻ってきそうです。あす28日の最高気温は東京31度、仙台は28度の予想です。

27日 北陸や北海道の日本海側は激しい雨に注意

一方、けさにかけては北陸で非常に激しい雨が降りました。富山県の立山芦峅(たてやまあしくら)では午前1時16分までの1時間に、60.5ミリの非常に激しい雨が降り、午前3時10分までの3時間雨量は139ミリに達しています。また、新潟県の高田でも、午前4時50分までの1時間に60ミリの滝のような雨が降りました。
日本海にある前線に向かって、南から非常に暖かい空気が流れ込んでいる上に、上空には寒気が居座っているため、大気の状態が非常に不安定になったためです。
北陸は新潟県を中心にこの後も雨が降りやすく、夕方までは局地的に激しく降る恐れがあるので引き続き注意が必要です。
北海道も次第に日本海に進んでくる前線や低気圧の影響を受けるでしょう。南西部は雨で、局地的にカミナリを伴って激しく降りそうです。北部も夕方から雨になる見込みです。日本海に延びてくる前線や低気圧の動きが遅くなるため、あす以降、北海道はしばらく雨の降る日が続きそうです。強い雨が長引いたり、大雨になる恐れがあるので、今後の予報には注意して下さい。

27日 近畿から九州は夏空

東海地方は雲が広がりやすいですが、近畿から九州は晴れて、夏らしい天気になるでしょう。日中はぐんぐん気温が上昇し、東海から中国地方は厳しい暑さが戻ってきそうです。最高気温は、名古屋は31度、大阪は33度、京都は34度と、猛暑日に迫る暑さが予想されています。また、鳥取や佐賀、本、鹿児島では最高気温が35度の猛暑日が予想され、九州はうだるような暑さが続くでしょう。夏休みに入った子供たちは夏を満喫できそうですが、水分補給をしたり、直射日光を避けて日陰を歩くなど、熱中症対策はしっかりと行ってください。また、午後は山沿いや内陸を中心に大気の状態が不安定になるでしょう。所々でにわか雨や雷雨がありそうです。空模様の変化にはご注意下さい。