7月一ヶ月間にわたり行われる京都の祇園祭。7 月17 日は前半のクライマックス、前祭(さきまつり)の山鉾巡行が行われる。「祇園祭に雨はつきもの」「祇園祭が終わらないと梅雨が明けない」など、前祭にまつわる天気の言い伝えも多い。2016 年の祇園祭の天気はいかに。

鉾建てが終わった函谷鉾のようす(7月12日撮影)
鉾建てが終わった函谷鉾のようす(7月12日撮影)

祇園祭の前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)

2014 年に後祭が復活し、前祭の山鉾巡行が 17 日に、後祭の山鉾巡行が 24 日に行われるようになりました。前祭はお稚児さんが乗る長刀鉾など 23 の山鉾が、後祭は 2014 年から復活した大船鉾など 10 の山鉾が巡行します。前祭後祭とも、巡行前の3日間に宵山(よいやま)行事が行われます。前祭巡行の前日にあたる16日の宵山と、前々日の15日宵々山(よいよいやま)は夕方から四条界隈が歩行者天国になり、露店もならんで一層賑やかになります。また、山鉾巡行当日は、巡行の邪魔にならないよう早朝に信号機が歩道側に折りたたまれます。

山鉾巡行2014年のようす
山鉾巡行2014年のようす

祇園祭と雨

2015年の前祭山鉾巡行は、台風11号の接近に伴い雨風強く巡行も危ぶまれましたが、雨よけのシートをかけて無事とり行われました。前祭の頃は近畿地方の梅雨明け時期と重なり梅雨末期の豪雨にあたることもしばしば。また宵山行事中は不安定な天気になりやすく、夕立も多いです。山や鉾には絨毯などの貴重な装飾や提灯がほどこされており、各町ではこれらを風雨から守るのに細心の注意を払っておられます。

今年の天気は?

今年は、まだ西日本付近に前線が停滞しやすく、京都では前祭山鉾巡行が行なわれる週末にかけて雲の広がりやすい天気が続く見込みです。毎年大変な賑わいをみせる祇園祭ですが、急な雨で人がビルや地下道などの入り口に殺到することも。天気マークに傘の表示がなくても、折りたたみの傘をお持ちになることをおすすめします。また、風が弱く蒸し暑くなるため、熱中症にもご注意ください。