7月上旬も関東北部の降水量は少なく、首都圏に水を供給している利根川水系8ダムの貯水率は、11日0時の時点で50%といぜんとして、過去最低となっています。以下、詳しい内容です。

図をクリックするときょうの雨雲レーダーへ!
図をクリックするときょうの雨雲レーダーへ!

九州で大雨となっている一方で、関東地方は朝から強い日差しが照りつけています。首都圏に水を供給している利根川水系8ダムの貯水率が低い状態が続いています。11日0時の時点で利根川水系8ダム合計の貯水率は50%と半分しかなく、いぜんとして、過去最低です。矢木沢ダムの貯水量曲線を見ても、現時点で過去最も低くなっています。
※ダムの貯水率は、7月に入ってから上昇しました。ただ、これは、まとまった雨が降ったわけではなく、夏季の台風や大雨に備えて、7月1日からダムに貯められる容量を減らしたため、その分その容量に対し、貯水率が上がったということになります。
ダムに近いアメダス地点の7月上旬(7/1~10まで)の降水量は、群馬県の沼田では14ミリしか降っておらず平年比25%、藤原やみなかみでも30ミリに届かず、平年を大幅に下回りました。
現段階では、関東を含む広い範囲で夏に大渇水となり、断水が行われた地域もあった平成6年の時よりも下回っている状況です。
国土交通省関東地方整備局によりますと、このまま雨が少なく、利根川上流8ダムの合計貯水量が1億5000万トンを下回った翌日から、利根川の取水制限は20%に引き上げられる予定です。
関東北部では13日から雨が降る予想ですが、今のうちから、節水を心がけた方がいいでしょう。