台風1号は、6日(水)午前9時に「猛烈な」勢力まで発達。台風1号としては「猛烈な」勢力まで発達するのはこれまでに記録にありません。気象衛星がとらえた雲画像を見ると目がくっきりとしていて、発達している様子が分かります。

気象衛星がとらえた猛烈な台風1号

台風1号は、現在、猛烈な勢力で、フィリピンの東を西北西へ進んでいます。
上の写真は気象衛星がとらえた台風の雲画像です。
一番上の画像をみると、台風の中心の目がとてもくっきりしており、発達している様子が分かります。
また、下の画像では、台風の外側にも広く発達した雲が見られます。

猛烈な勢力のまま 先島諸島に接近の恐れ

台風1号は、猛烈な勢力を維持したまま7日(木)から8日(金)にかけて、宮古島や石垣島など先島諸島に接近する恐れがあります。
先島諸島は7日(木)明け方から強い風が吹き、特に石垣島など八重山地方では7日(木)の夕方から8日(金)明け方にかけて暴風となるでしょう。
早めに台風対策をして、暴風が予想される期間はできるだけ外出は避けましょう。
沖縄の海上は、本島地方も含めて次第に波が高くなるでしょう。
特に、台風が接近する先島諸島では7日(木)の明け方から大しけに、八重山地方では7日(木)の夕方から猛烈なしけとなる見込みです。
8日(金)にかけても大しけや猛烈なしけが続くため、むやみに海岸付近には近づかないようにしましょう。

台風から離れた地域にも湿った空気が流入

先島諸島に接近したあと、台風1号は9日(土)には台湾へ、その後は中国へと進む予想です。
今週末にかけて台風は本州から離れて進みますが、台風周辺の湿った空気や太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気が入り、西日本を中心に大気の状態が不安定になるでしょう。
所々で雨雲やカミナリ雲が発達する可能性があります。
急な強い雨や落雷、突風にも注意が必要です。