19日(日)から記録的な大雨となっている九州。
きょう22日(水)までの4日間で、6月ひと月分に匹敵するほどの大雨が降っています。
梅雨前線は、25日(土)まで対馬海峡から九州付近に停滞して活動が活発な状態が続き、激しい雨が断続的に降る見込みです。
すでに各地で土砂災害などが発生しており、今後もしばらく厳重な警戒が必要です。

九州の雨量(アメダス)
九州の雨量(アメダス)

短期間にひと月分の雨

19日(日)以降、九州付近に活発な梅雨前線が停滞し続け、記録的な大雨となっています。
19日(日)からきょう22日(水)午後3時までの、九州の各県庁所在地の雨量は、佐賀市で300ミリを超え、その他の各地でも軒並み200ミリを超えています。この4日の間に、大分市では平年の6月ひと月分の雨量を上回り、九州北部のその他の各地も6月ひと月分の9割から7割程度、九州南部も5割程度に達しています。
短期間に繰り返し降った激しい雨により、各地の地盤は著しく緩んできており、とりわけ、地震の影響を大きく受けた地域は土砂災害の危険が非常に高くなっていると言えます。

梅雨前線 対馬海峡~九州付近に停滞

梅雨前線は、今後も25日(土)にかけて、対馬海峡から九州付近を南北に行ったり来たりする見込みです。
これは7月の梅雨末期のころによく見られる気圧配置です。梅雨前線に向かって湿った空気が流れ込み、雨雲が急速に発達。局地的に1時間100ミリを超えるような猛烈な雨が降り、集中豪雨となることがあります。
気象情報や、自治体から出される避難に関する情報に十分気をつける他、雷が鳴り続ける、普段聞きなれない山鳴りのような音がするなどといった異変を感じたら、すぐに身の安全を確保することが大切です。