4日は九州から東海まで一斉に梅雨入り、5日は関東甲信地方でも梅雨入りに。本格的な雨の季節に突入ですが、関東は5月上旬から降水量の少ない状態が続いています。気象庁から少雨に関する情報がでている中、この先まとまった雨はいつ?関東の水がめは?雨の見通しを解説します。

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少雨の中 雨の季節に突入!

5日(日)、関東甲信地方は梅雨入りに。梅雨明けの平年が7月21日頃なので、約40日間の雨の季節に突入です。そんな中、先日3日、気象庁から「少雨に関する情報」が発表されています。というのも関東は5月上旬から北部を中心に降水量が平年の40%くらいと少ない状態が続いているからです。昨日(4日)から今日(5日)の雨もまとまった雨にはならず、一番降った所でも24時間で10ミリちょっと。ダムのある所ではほとんど降っていません。この先、6月中旬にかけては降水量が少ない予想です。雨の季節に突入なのに、少雨予想?と不思議に思われるかもしれませんが、梅雨入りは曇りや雨の日が多くなりますよーという傾向で、まとまった雨になりますよーということではないからです。つまり、梅雨入りしても、パラパラしか降らない時は、空梅雨傾向ということになります。では、関東地方は6月中旬にかけては、空梅雨傾向なのでしょうか?

まとまった雨はいつ?

週間予報をみると、この先は曇りや雨の日が多くなる見込みです。7日から8日は雨マークですが、これは上空の寒気に伴う雨なので、局地的にはザッと降りますが、広い範囲でまとまった雨にはならない見込みです。関東でややまとまった雨になるのは梅雨前線が北上してくるとみられる11日から12日とみています。ただ、現時点のデータでは先の予報ということもあり時間によって予報のモデル変わりが激しくなっています。ややまとまった雨が予想されているものもあれば、前線があまり北上せず雨の中心は関東南部で、ダムがある北部にはあまり降らない予想モデルもあります。北部のダム周辺では、ここ1か月間、30ミリ以上のまとまった雨は降っていません。恵みの雨を期待しつつも、梅雨時は予報のモデル変わりが激しいため注意が必要。日々の天気予報をこまめにチェックお願いします。

恵みの雨に期待!利根川8ダム

利根川8ダムの貯水率は、6月3日0時現在、平年より30%くらい少なく、満水時の60%弱となっています。中でも矢木沢ダムの貯水率は34%(3日0時現在)と低くなっています。雨の季節に突入ということで、関東の水がめは恵みの雨をまち望んでいますが、少なくとも11日~12日まではまとまった雨は期待できない見込みです。その先、1か月予報では6月下旬は梅雨らしい梅雨となる傾向がでていますが、梅雨前線の動きによっては変わる可能性があります。雨量が多い、少ないにかかわらず、水は大切に使いたいですね。