きょう(30日)午後3時30分、福岡県北九州市若松区に光化学スモッグ注意報が発表されました。福岡県ではことし初めてです。
九州北部は今夜はじめ頃にかけて光化学スモッグが発生しやすい状態になる所があり、屋外での活動は注意が必要です。

光化学オキシダント濃度上昇

上の写真は福岡市の空の様子。きょう(30日)と、見通し良好になった5月12日を比較したものです。写真の中央付近には、約6km先の博多湾に浮かぶ能古島(のこのしま)が写っていますが、きょうはオキシダント濃度が高くなっている影響でぼんやりと霞んでいます。
きょう(30日)午後3時30分に、福岡県北九州市若松区で光化学オキシダント濃度が注意報基準の0.12ppmを超え、ことし初めて光化学スモッグ注意報が発表されました。福岡県で光化学スモッグ注意報が発表されるのは、2012年5月7日以来、4年ぶりです。福岡県は今夜はじめ頃にかけて光化学スモッグが発生しやすい状態になる所があり、屋外での活動は注意が必要です。
なお、佐賀県や長崎県でも午後4時までに、光化学オキシダント濃度が0.1ppmを超えて、やや高くなっている地域があります。
*自治体から発表される基準は、光化学スモッグ注意報(または光化学オキシダント注意報)はオキシダント濃度が0.12ppm以上、光化学スモッグ警報(または光化学オキシダント警報)は0.24ppm以上です。

光化学スモッグとは

自動車の排気ガスや工場の煙などからでる窒素酸化物などが、太陽の紫外線によって光化学反応を起こすと、光化学オキシダントが発生します。光化学オキシダントの濃度が高くなると、白くもやがかかったような状態になります。これが光化学スモッグです。
光化学スモッグが発生すると、目やのどが痛くなったり、頭痛やめまい、息切れなど、健康に影響を与えることがありますので、注意が必要です。
注意報が発表された時は、激しい運動を避け、できるだけ室内で過ごすようにしましょう。
光化学スモッグは、紫外線が強い5月から9月ごろにかけて発生しやすくなります。