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3月23日は「世界気象デー」

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気象衛星による世界の雲のようす(日本時間2016年3月23日9時)

気象衛星による世界の雲のようす(日本時間2016年3月23日9時)

きょうの世界の天気予報(日本時間2016年3月23日5時発表)

きょうの世界の天気予報(日本時間2016年3月23日5時発表)

tenki.jp世界天気の一例

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産業革命以降の気温上昇とそれによって起こると予想される影響の危険度

産業革命以降の気温上昇とそれによって起こると予想される影響の危険度

3月23日は「世界気象デー」。普段は日本列島の地図で見慣れている天気予報ですが、きょうは世界の天気について考えてみませんか?「地球温暖化の今」についても解説します。

「世界気象デー」とは?

3月23日は「世界気象デー」。
1950年3月23日に世界気象機関条約が発効したことを記念し、WMO(World Meteorological Organization=世界気象機関)が定めた記念日で、気象の知識の普及や国際的な気象業務への理解を促進する日としています。
そもそもWMOとは何かといいますと、世界の気象事業の調和的発展を目的とした国連の専門機関で、2015年時点で185か国が加盟しています。
ただし、「世界の~」といっても、世界の天気予報をしているわけではありません。国際間で協力しながら、気象データを迅速にやりとりするための仕組みづくりや、地球環境の監視、各国の気象業務の支援や国際協力に関する調整などをしています。

世界の天気を見てみよう

天気予報の精度の向上には、天気を予報するための数値予報モデルや解析手法の高度化、コンピュータの性能向上などが必要ですが、正しい観測データをなるべくたくさん集めることも重要です。
みなさんが見ている天気予報は、実は、日本国内だけではなく、世界中から集められた観測データをもとに作られています。天気(大気や海)は世界中繋がっていますから、日本の天気予報を作るためにも世界中の情報が必要になります。未来を予想する天気予報において「過去」と「今」の情報はとても重要な材料なのです。
この世界中から集められた観測データは、「世界天気」で過去1週間分確認することができます。
また、1週間先までの天気予報はもちろん、各地の気温を日本の主要都市と比較してみることもできます。海外旅行で服装を決める時、服装で悩むことはありませんか?そんな時は、ぜひこちらを参考にしてみてくださいね。

地球温暖化、海面水位上昇・・・これから世界の天候はどう変わる?

もっと大きな視野で「世界の天候」を見てみましょう。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書によると、大気と海洋は温暖化傾向にあり、世界平均地上気温は1880~2012年の間に0.85℃上昇しました。さらに雪氷の量の減少、海面水位の上昇、温室効果ガス濃度が増加していることも明らかになっています。
一概に「温暖化」といっても、ここまで問題になるのは「人間活動の影響」であるからです。20世紀半ば以降の温暖化の原因は人間による影響であることが極めて高いとされています。そして今よりも温室効果ガス排出の削減努力をしなければ、今世紀末までに3.7~4.8℃世界平均気温が上昇してしまうと言われています。

地球温暖化が危険になる前にブレーキを!

こうした地球温暖化に対する取り組みとして、昨年開かれたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)では、2020年以降の温暖化対策の国際枠組み『パリ協定』が合意されました。この中で、温室効果ガス削減の取り決めとして「地球の気温上昇を2℃未満に抑えることを目標とし、さらに1.5℃未満に抑えるよう努力すること」としています。
0.85℃、2.0℃といっても、その程度の気温の上昇がどれくらい問題となるか、イメージが湧きにくいですよね。下の図は、世界平均気温が上昇すると、何に、どれくらい影響があるのかと示したものです。
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【今(0.85℃)の時点】
サンゴ礁などには中程度の危険が出始めています。また、極端な気象現象のリスクも高まりつつあり、さらに気温が上がることで、極端な高温や大雨、干ばつのリスクが大きくなることが予想されます。
【1℃超え】
大規模な特異現象(氷床の融解など)も危険性があらわれてきます。グリーンランドの氷床は、気温上昇がある臨界値(1~4℃の間)を超えると1000年以上もの歳月をかけて完全に溶け、世界平均海面水温を7m上昇させてしまうとも予想されています。
【2℃超え】
あらゆる事象において危険度が中程度以上になると予想されています。
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地球温暖化が危険!というイメージは湧きましたか?
4.8℃を2℃に抑えることは、そう簡単なことではないでしょう。しかし、すでに地球温暖化のリスクは姿をあらわし始めています。
リスクを減らし、安心して暮らせる社会となるよう、ぜひ地球温暖化を「自分事」として考える習慣をつけるようにしたいですね。
※画像はIPCC第5次評価報告書第3作業部会報告書の概要プレゼンテーション資料(http://www.slideshare.net/IPCCGeneva/fifth-assessment-report-working-group-iii?ref=http://www.ipcc.ch/report/ar5/wg3/に加筆


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