しばらく冬の寒さですが、この寒さを抜けると、いよいよ桜の季節が近づきます。日本気象協会は第4回桜の開花・満開予想を発表。昨日までの記録的な暖かさ続きの影響もあり、前回の予想より開花が早まりそうです。

各地の桜(ソメイヨシノほか)の2016年予想開花日・予想満開日(3月9日発表)
各地の桜(ソメイヨシノほか)の2016年予想開花日・予想満開日(3月9日発表)

桜の開花 平年並みか平年より早い所が多い

3月第1週の週末は全国的に暖かい週末となり、広い範囲で最高気温が4月上旬から中旬の気温になりました。
この先、一時的に冬型の気圧配置となり冬の寒さが戻ってくるため、花芽の生長は少し足踏みするでしょう。
その後は、3月中旬から下旬にかけて寒暖を繰り返すものの気温は平年より高いため、桜の開花は平年並みか平年より早い所が多い見込みです。
前回の予想よりも開花が早まる所もありそうです。
4月、5月は数日の周期で天気が変わり、気温は平年並みか平年より高いでしょう。
長野県、東北地方、北海道の桜の開花日も平年より早い所が多い見込みです。

東京と宇和島から桜前線スタートへ

前回の予想よりも桜前線のスタートは早まりそうです。
3連休の最終日には東京(千代田区)と愛媛県の宇和島から桜前線がスタートし、九州から関東地方までの多くの地域では、新年度の幕開けを満開の桜で迎えることができそうです。
3月下旬から4月上旬にかけて、関東より西のエリアでお花見を楽しめるでしょう。
その後、桜前線は4月上旬に北陸・東北南部へ達し、北海道から開花のたよりが届くのは4月末になる見込みです。
北海道では、ゴールデンウィーク頃にお花見を楽しめる所が多いでしょう。

また、今年から日本三大桜の開花予想も発表しています。
日本三大桜とは「三春滝桜」(福島県三春町)、「山高神代桜」(山梨県北杜市)、「根尾谷淡墨桜」(岐阜県本巣市)で、いずれも大正11年10月12日に国の天然記念物に指定されています。
また、大阪市と新聞社が平成2年6月2日に共同で企画した新日本名木百選にも選ばれています。