2月8日現在、梅前線は平年よりも早く、関東北部まで北上中。今日までに全国30地点で梅が咲き揃いました。ただ、九州にはちらほら梅の抜け穴が。年明けからの寒さが、今度は桜の開花にも影響を与えるかもしれません。

全国30地点で梅開花

今シーズンの梅は、昨年の12月14日に高松で全国トップをきって咲き始めました。
そして年が明けてからも西日本や東日本では足早に梅の開花が進み、
福井は観測史上最も早く1月4日に、東京でも平年より2週間以上早く1月10日に観測されました。
きのう2月7日は水戸から、きょう2月8日に岐阜の気象台から開花が発表されたことにより、
現在全国30地点の気象台からの梅の開花の便りが届いています。
水戸では2月20日(土)から恒例の梅まつりが予定されていますが、きれいに咲いた梅が期待できそうですね。

九州に梅の抜け穴 寒さが影響か

上の図では平年の2月8日までの梅の開花発表状況を合わせて掲載しています。
今年2016年と比べて見ますと・・・
今年は鳥取や岡山などの中国地方の東部や、北陸、関東北部などで開花が早くなっていることが分かります。
今年の冬は暖冬傾向で、11月10日からの2月7日までの90日間の平均気温は、全国的に平年よりも高くなっています。この暖かさが梅前線の足早な北上に影響しているようです。
ただ、気になるのが、九州の鹿児島や本地方気象台で、いまだに観測がされていないということ。
熊本、鹿児島ともに平年の梅の開花は1月31日ですから、やや遅れていることになります。
そこで、年が明けてから、きのう2月7日までの東京と熊本の最高気温の平年差を見てみますと・・・
東京はピンク色のエリア(平年より暖かい日)が目立つ一方で、
熊本は、お正月を過ぎた仕事はじめの頃から寒気の影響を受けやすくなり、水色のエリア(平年より寒い日)が増えたことが分かりますね。(グラフの赤線=平年値)
さらに本日8日、気象庁は九州北部に異常天候早期警戒情報を発表。
九州北部は、2月15日頃からの約一週間気温が平年よりかなり低くなる見込みです。
九州ではこの先もまだまだ冬の寒さの日がありそうです。
※低温に関する異常天候早期警戒情報は、
7日間平均気温が「かなり低い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

1月1日~2月7日 最高気温平年差 横軸:日付(日) 縦軸:気温(℃)
1月1日~2月7日 最高気温平年差 横軸:日付(日) 縦軸:気温(℃)

九州は桜の開花も遅く

先日2月3日に日本気象協会が発表した第一回桜の開花予想では、北海道から近畿、中国地方にかけて、広く平年並みの開花予想に対して、九州や四国では平年より遅い予想の所が多くなっています。
休眠打破の遅れに加え、この先の気温の変化も桜の開花の時期に影響しそうです。