大西洋では珍しいことが起こっています。日本時間の14日、ハリケーン「アレックス」が発生。真冬の1月に大西洋でハリケーンが発生したのは、約80年ぶりのことです。

大西洋 記録的に早いハリケーン発生

15日12時現在、北大西洋にあるハリケーン「アレックス」。
アメリカのナショナル・ハリケーン・センターによると、
今後も、北大西洋を北上する見込みです。
実はこの「アレックス」は、大変珍しいものなのです。
本来、北大西洋のハリケーンシーズンは6月から11月まで。
しかし、今回のアレックスは真冬の1月に発生しました。
大西洋で1月にハリケーンが発生したのは、1938年以来、約80年ぶりのことです。
アメリカの民間気象会社の見解では、温暖化やエルニーニョ現象などで海面水温が平年より高い現状がなければ、このアレックスは発生しなかった、としています。
なお、日本での1月の台風発生は、2年に1度くらいあることです。

日本では台風の連続発生が話題

海外では早い台風発生が話題になっている一方、日本で注目されているのは、台風の連続発生。
おととしの6月から先月まで、19か月連続で発生していて、観測史上一番長い記録に並んでいます。
15日12時現在、太平洋の海上にハリケーン「パリ」がありますが、
このあと日付変更線を越えた場合、「台風1号」になり、記録を更新するかもしれません。
※強い熱帯低気圧は北太平洋では日付変更線を境に呼び方が変わります。
日付変更線より東では最大風速32.7メートル以上のものを「ハリケーン」、西では最大風速17.2以上のものを全て「台風」と呼んでいます。