27日日曜日が寒波のピークです。北海道~東北の日本海側を中心に暴風雪や大雪に警戒してください。また、全国的に冷たい季節風が強めに吹いて、寒さが厳しくなる見込みです。

26日土曜日 冷え込み強まる

26日土曜日は全国的に冷え込みが強まって、北海道は真冬の寒さに。
札幌の午後3時までの最高気温は氷点下3度5分。このまま気温が上がらなければ、今季初かつ統計開始以来、最も遅い真冬日となりそうです。
夜には低気圧が北日本を通過して、冬型の気圧配置が強まる見込みです。
北陸の平地も降る物は雨から雪へと変わるでしょう。26日の雲の様子を見ると、ポイントが3つあります。
■津軽海峡付近のまとまった雲
通過中の低気圧に伴う雲。
■寒気に伴う筋状の雲
雲の出発点は大陸沿岸近く。かなりの強さの寒気が流れ込んでいます。
■日本海中部の蜂の巣のような雲
寒気と日本海の温度差でできたもので、このように見える時は大気の状態が非常に不安定。午後3時には秋田と金沢で雷を観測しています。

27日日曜日 寒波ピーク

27日日曜日が寒波のピークです。
冬型の気圧配置が強まり、福冨予報士の記事にもある通り、稚内の上空約5000メートル付近で氷点下46度と年に1度あるかないかの強さの寒気が流れ込みます。
全国的に北西の季節風が強まり、厳しい寒さになるでしょう。
●北海道~東北の日本海側 暴風雪、大雪に警戒
北海道~東北の日本海側は雪を伴って、最大瞬間風速30~35メートルの立っていられないほどの風が吹く見込み。海は大しけやしけでしょう。
また、27日夕方にかけて予想される雪の量は、北海道の日本海側と東北の山沿い60センチ / 東北の平地30センチ。まとまった量の雪が降る見込みです。
猛ふぶきや大雪による交通機関への影響も心配されます。
●東北の日本海側、北陸~山陰 雷に注意
強い寒気が比較的暖かい日本海を通ってやってくるため、大気の状態は非常に不安定になっています。落雷や竜巻などの突風にご注意ください。
●湿った重たい雪
今回の雪のポイントは、日本海の海面水温が平年よりも高いこと。東北の日本海側は沿岸部を中心に「湿った重たい雪」になりやすく、着雪にも注意が必要です。停電への備えもなさってください。

寒波 居座る

今回の寒波は29日火曜日ごろまで居座るため、日本海側の雪の量はさらに増える見込みです。
年末年始の買い出しや大掃除、帰省の足などに影響が出そうです。
慌ただしい師走ですが、情報を忘れずに確認しましょう。