発達した低気圧の影響で、12月としては記録的な大雨に。神奈川県には12月としては5年ぶりに大雨警報が発表。南風で気温が急上昇し、師走とは思えぬ暖かさ。夏日の所も。

わずか24時間で雨量が300ミリに達した所も
わずか24時間で雨量が300ミリに達した所も

大雨や強風で交通機関に影響も

低気圧が発達しながら本州の南岸を東進。
きのうからきょうにかけて、全国的に大荒れの天気となり、太平洋側を中心に雨の量が多くなりました。
関東地方は朝の通勤・通学の時間帯に活発な雨雲がかかり、神奈川県には大雨警報が発表。
12月に大雨警報が発表されるのは5年ぶりのことです。
48時間雨量は所々で200ミリを超えており、12月の1位の値を更新した地点も多数。
広い範囲で12月としては記録的な大雨となりました。
東京都心はきょう午前0時から午前11時までに64ミリの雨が降りましたが、12月の平年が51ミリですから、わずか半日程度で12月ひと月分の雨が降ってしまったことになります。
また、沿岸部を中心に風が強まり、大雨や強風により列車の運行が乱れるなど、交通機関に影響が出た地域もありました。

コートいらずの暖かさ

また、この時期としてはかなり暖かい空気が流れ込んでおり、各地で気温が上昇しています。
関東から西では午前11時までに気温が20度を超えている所が多く、三重県の小俣や紀伊長島では25度を超えています。
東京都心は、はじめ北風が吹いており、午前9時の気温は9度1分でしたが、その後、南風に変わり気温が急激に上昇。
午前11時には22度まで上がり、わずか2時間の間に13度くらい気温が上がりました。
都心で12月に気温が20度を超えるのは2010年以来、5年ぶりのことです。
日中は師走とはとても思えない暖かさで、冬物のコートがいらないくらいでしょう。

師走とは思えない暖かさに
師走とは思えない暖かさに