この冬は「暖冬」になると言われていますが、向こう1か月も気温は高め。特に関東から九州、沖縄にかけては暖かい12月となる可能性が高くなっています。

向こう1か月の気温傾向
向こう1か月の気温傾向

暖かい12月

4日(金)は冬型の気圧配置が強まり、
この土日(5~6日)にかけて日本付近に強い寒気が流れ込んでくるでしょう。
ただ、その後は寒気が次第に北上し、特に12月の中頃まではかなり気温が高くなる予想です。
異常天候早期警戒情報では8日頃からの約1週間は北海道から沖縄まで、平均気温がかなり高くなります。
例えば沖縄の那覇では、夏日の日が何日かありそうです(この時期の平年が22度くらい)。

暖かくなる理由

暖かくなると予想されている理由は、
(1)冬型の気圧配置が弱く、寒気が南下しにくい
(2)低気圧や前線が日本の南の海上を通過しやすい
(1)は、寒気が南下しにくいということは、例えば北海道や東北にだけ一時的に寒気が入り、
関東から九州はその影響が及ばないことが考えられます。
(冒頭の日本地図でイメージして頂ければと思います⇒北海道や東北は「暖」、関東か九州は「かなり暖かい」)
(2)は、低気圧や前線が近づくタイミングで、南から暖かい空気が入るためです。

那覇は夏日

上の図は那覇の10日間予報です。
最高気温に注目すると、6日~11日まで6日連続夏日の予想です。
那覇の12月の夏日は1927年以降で、6日(1948年)が最も多くなっています。
今年は、きのう2日に夏日になっているため、このあと予想通りになると、新記録になる可能性も。

天気傾向

低気圧や前線が日本の南を通過しやすいということは、
沖縄と九州から関東の太平洋側で降水量が多くなり、日照時間が少ないでしょう。
一方、冬型の気圧配置が弱いため、
降雪量は山陰から北海道まで日本海側で平年並みか少なく、北陸は少なくなりそうです。