「今年は季節の歩みが遅い」…そんな声がよく聞かれましたが、ここに来て一気に本格的な冬となりそうです。26日から27日にかけて、この時期としては強い寒気が流れ込む見込み。北日本だけでなく、九州や四国などの西日本でも、雪の積もる所があるでしょう。また、北日本や北陸では、暴風や高波に警戒が必要です。

西から寒気 西日本の山地で積雪

25日は札幌で11月としては62年ぶりの大雪となったり、山形と福島で初雪を観測したりと、北日本を中心に冬の便りが続々と届きました。
26日以降は、北日本だけでなく、西日本でも本格的な冬の訪れとなりそうです。
理由は、26日木曜から27日金曜にかけて、西から寒気が流れ込むから。
27日には、上空1500mでマイナス3度の寒気が太平洋側まで南下。
西日本には、マイナス6度=平地にも雪を降らせるような寒気が流れ込みます。
このため、中国地方や四国、九州となどの西日本でも、山間部を中心に雪が降り、積もる所があるでしょう。
中国地方の山地では、多い所で5センチの積雪が予想されています。
標高の高い所で車の運転をされる方は、冬用のタイヤを用意したり、いつもより時間に余裕をもって行動したりと、雪への備えを万全になさってください。

北日本や東北、北陸 暴風や高波に警戒

望月予報士の記事「26~27日 北日本は大荒れの恐れ」にもありますが、26日から27日にかけて、日本海で低気圧が急速に発達する見込みです。
このため、26日は全国的に風が強まるでしょう。
26日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、以下の通りです。
北海道地方 陸上20メートル(35メートル) 海上20メートル(30メートル)
東北地方 陸上15メートル(30メートル) 海上20メートル(30メートル)
北陸地方 陸上18メートル(30メートル) 海上20メートル(30メートル)
北海道と東北、北陸では「非常に強い風」の吹く所があるでしょう。
「非常に強い風」とは、何かにつかまっていないと立っていられず、飛んでくる物によってケガをする恐れのある風です。
車の運転も、通常の速度で運転するのが困難になり、走行中のトラックが横転することも。
東北や北陸では雨が降るため、大きめの丈夫な傘が必要になりそうです。
また、26日に予想される波の高さは、
北海道、東北、北陸、中国、沖縄地方で、
いずれも5メートルの見込みです。
暴風や高波に十分警戒してください。