なかなか雪が降りません。14日、北海道「中山峠スキー場」の積雪は0センチ。同スキー場は、日本一早くスキーが楽しめることで有名ですが、今年は雪不足でオープンの目途が立っていません。雪はいつ降るのでしょうか。

中山峠スキー場 去年と今年のゲレンデの様子(11月14日ごろ)
中山峠スキー場 去年と今年のゲレンデの様子(11月14日ごろ)

初滑りと滑り納めを楽しむスキー場

札幌から車で1時間ほどで天然雪のゲレンデが楽しめる、中山峠スキー場。標高830メートルの中山峠の近くにあるので、平地に比べて早く雪が積もります。
そのため同スキー場は、珍しい「初滑りと滑り納めを楽しめるスキー場」。他のスキー場に先駆けてオープンし、他のスキー場が営業する12月中旬からはいったんクローズ、春スキーの期間に再びオープンしています。

今年はまだ雪が積もらない

ゲレンデの様子を見ると、昨年の今ごろは雪がしっかりと積もって、一面の銀世界。スキー場をオープンすることができました。
しかし、今年はまだ雪が積もっておらず、茶色い土が見えています。7日にオープンする予定が雪不足で延期になりました。同スキー場の近藤菜花さんは「ここまで雪が積もらないのは、今まで聞いたことがない」と話していました。
オープンに必要なのは、60センチほどの積雪。圧雪して土が見えなくなるくらいの雪がないと怪我をしてしまうため、オープンできないそうです。
中山峠を含む後志地方はここ10日間、気温が平年並みか高く、降水量が平年並みか少なくなっており、雪の降りにくい状態が続いています。

札幌の上空850メートル(925hPa)の気温
札幌の上空850メートル(925hPa)の気温

積雪をもたらす寒気 まだ訪れず

札幌上空の、中山峠とほぼ同じ高さ(850メートル付近)の気温を見ても、ピンク色の平年より高い日が多くなっています。平年より低いことを示す水色は少なく、しかもあまり続いていません。スキー場に十分な雪を降らせるような寒気が流れ込んでいないことがわかります。
ただ、この先、雪の降る日がある見込みです。

三連休のころに 雪が降る?

札幌では水曜日ごろにかけて概ね晴れますが、三連休のころには雪が降るでしょう。札幌よりも標高の高いスキー場でも雪が降る見込みです。
また、最新の1か月予報によると、11月下旬は気温が低くなる予想になっています。12月に近づくにつれて雪の量が増える可能性が高いと言えそうです。