富士山の横で朝日に輝くのは大きなUFOではありません。富士山によってできた「つるし雲」で、この雲の後は雨の降ることが多いのです。実際、今夜は関東まで雨の降る所も。

朝日に輝く「つるし雲と富士山」 10月27日朝 山梨県甲府市内より
朝日に輝く「つるし雲と富士山」 10月27日朝 山梨県甲府市内より

巨大雲の原因は富士山

今朝は、日本一の山と、巨大な雲のコラボが見られました。
「つるし雲」と言って、発生の原因は、富士山がとっても高いから。
周りに何もさえぎるものがないので、上空の風がまともに富士山にあたります。
この「つるし雲」は、気流が富士山を超える時に、上下に波打つので、富士山の風下にできる雲です。
陽がのぼっても、下のような感じで見られました。

西から雨雲が接近中

富士山の近くに住む方は、昔から富士山にかかる雲を見て、天気予報をしてきました。
「富士山が 笠雲をかぶれば 近いうちに雨」とも言われるくらいです。
実は、笠雲やつるし雲が見られた後は、雨が降ることが多いのです。
実際に、雨雲レーダーをみてみますと…

すでに、九州北部や中国地方は、雨雲がかかり始めています。
福岡では、10月12日以来、15日ぶりに雨が降りました。

27日夜から カミナリ雲が発達する恐れ

雨の範囲は、東へ移り、今夜(27日夜)には、雨雲は関東までかかってきそうです。
今、晴れていても、お帰りが遅い方ほど、傘があると安心です。
近畿などでは、大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雨雲やカミナリ雲が発達する恐れがあります。
落雷や竜巻などの突風、急な強い雨にご注意下さい。
【発達した雨雲が近づくサインがこちら】
◆急にヒンヤリした風が吹く
◆雷鳴が鳴ったり(ゴロゴロと聞こえたり)、雷光が見える(空がピカッと光る)
そんな時は、建物の中など、安全な所へ避難して下さい。