気象庁は23日、3か月予報を発表しました。11月から来年1月にかけて、日本付近は冬型の気圧配置になりにくく、気温は平年より高い所が多くなりそうです。

向こう3か月の天気傾向

向こう3か月、日本周辺の大気の状態はどうなるでしょうか?上の図にまとめました。
上空の偏西風(オレンジの線)が、中国の華南付近で南に、日本の東で北に蛇行する見込みです。
このため、東日本・西日本から沖縄・奄美では、冬型の気圧配置が続きにくく、寒気の流れ込みが弱くなるでしょう。

東・西日本~沖縄・奄美 「気温が高く」「降水量の多い」冬に?

東・西日本から沖縄・奄美の、向こう3か月の天候の見通しです。
気温は、平年より高くなるでしょう。
理由は上に書いたように、寒気の流れ込みが弱いから。さらに、今年はエルニーニョ現象も続いています。
エルニーニョ現象が発生している時の冬は、特に東日本で気温が高くなる傾向が多いこともあり、この冬は「暖冬」になる可能性がありそうです。
(※エルニーニョ現象について詳しいことは、下のリンク「エルニーニョ現象 来春まで 気象庁」もご覧ください)
また、南からの暖かく湿った空気の影響で雲が広がりやすく、特に太平洋側で降水量が多くなりそうです。

北日本 日本海側は平年通りの冬に

一方、北日本の天候の見通しは…
こちらは平年通り、冬型の気圧配置が強まりそうです。日本海側では曇りや雪、雨の日が多くなる見込みです。
太平洋側では、11月と1月は晴れる日が多いですが、12月は雨が多くなる可能性があります。