三連休2日目の日曜日は、西の天気は回復に向かいますが、関東から北は昼間も広く雨雲がかかりそう。関東は昼過ぎまで所々で本降りの雨。体育の日は太平洋側を中心に秋晴れ。

11日午前9時から12時の天気分布予報(10日午前11時発表)
11日午前9時から12時の天気分布予報(10日午前11時発表)

雨の原因その1 南の海上の前線

あす11日、日曜日にかけて各地に雨を降らせる原因は二つあります。一つ目は、本州の南の海上にある前線。二つ目は、日本海を東進する、前線を伴った低気圧です。この原因によって雨の降る時間、強さが変わってきそうです。
まず、一つ目。本州の南海上には前線が停滞しており、あすにかけて東へ進みながら、やや北上します。きょうは九州から関東の広い範囲で、この前線に伴う雲が広がって、日差しが少なくなっています。今のところ雨雲は海上が中心ですが、前線の北上に伴って、雨雲もジワリジワリと北上します。今夜は四国や近畿南部から関東の太平洋側で雨の降る所があるでしょう。四国から近畿南部の雨は、あすの明け方までで、日中は天気が回復へ。西から次第に日差しが戻ってくるでしょう。東海は昼前まで雨が残りそうです。関東の雨は午前中が中心ですが、昼過ぎまでは所々で雨が降る見込みです。千葉県など、沿岸部を中心に本降りとなる所もあるでしょう。

11日9時の予想天気図(10日午前9時発表)
11日9時の予想天気図(10日午前9時発表)

雨の原因その2 日本海を東進する、前線を伴った低気圧

続いて二つ目の雨の原因。低気圧が北日本へ近づいて、低気圧から延びる寒冷前線が本州を通過する見込みです。このため、九州北部は明け方まで、山陰や近畿北部は朝まで雨の降る所があるでしょう。北陸や東北は昼前後を中心に、北海道は昼前から雨が降りやすいでしょう。前線付近では大気の状態が不安定になるため、雨雲が発達しそうです。一時的に強く降る雨や落雷、突風に注意が必要です。雨雲のようすは、下記リンク「豪雨レーダー」をご活用ください。雨の後は西よりの風が強まるでしょう。

体育の日と連休明けは?

12日、月曜日の体育の日は、西から高気圧が張り出します。太平洋側は晴れる所が多く、日中は過ごしやすい陽気でしょう。スポーツを楽しむのにもぴったりです。一方、北海道の北で低気圧が発達します。日本海側は雲が広がりやすく、一時的に雨の降る所があるでしょう。連休明けの13日から14日にかけては、北海道の上空にこの時期としては強い寒気が流れ込みます。このため北海道では日本海側の北部を中心に雪が降り、平地でも雪の積もる所がありそうです。車の運転は雪の装備が必要でしょう。

12日9時の予想天気図(11日午前9時発表)
12日9時の予想天気図(11日午前9時発表)